2024/05/02

聖書の教理~(4)神の存在

 聖書は、創世記の冒頭から「はじめに神は天と地とを創造された」(創世記1:1)と宣言しているように、神が存在することを当然のこととしています。「神に来る者は、神のいますことと、ご自身を求める者に報いて下さることとを、必ず信じるはずだからである」(ヘブル11:6)とも言われています。

 17世紀の科学者パスカルは「神には部分も限界もない以上(私たちは神の存在を)知ることができない」と考え、「(神の存在の賭けに)もし勝てば、すべてを獲得する。…だから迷うことなく、神にいるほうに賭けるべきだ」と言っています。そして、聖書は神がおられることが私たち人間にとってどれほど大きな利益があるかを多く教えています。「わたしたちは主を知ろう、せつに主を知ることを求めよう。主はあしたの光のように必ず現れいで、冬の雨のように、わたしたちに臨み、春の雨のように地を潤される」(ホセア6:3)。

 聖書は、人が神を知る方法をいくつか挙げています。a)世界の創造を通して(創世記1:1)、b)自然の営みを通して(ヨブ38章以下)、c)人間の良心を通して(詩篇42:2)、d)人間の歴史を通して(ダニエル2:21)、e)人間の信仰を通して(ローマ1:19-20)。

 聖書はこのように言って約束しています。「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいて下さるであろう。」(ヤコブ4:8)

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社(1981年)
パスカル「パンセ(中)」50-53頁、岩波文庫(2015年) 

2024/04/25

聖書の教理~(3)聖書の霊感

 聖書はこのように自ら主張しています。「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。」(テモテ第二3:16)「霊感」という言葉は聖書において、「人間の意志から出たものではなく、人々が聖霊に感じ、神によって語った」(ペテロ第二1:21)ことを意味します。

 前回の学びの「聖書の証言」も踏まえると、聖書の霊感の特徴として次の事項が挙げられます。a)神に由来するものであり、人に由来するものではない(マタイ16:17)。b)個別的に明示するものであり、一般的な情報を示すものではない(コリント第一2:4-5)。c)人の心に生きて働くものであり、当たり障りのないことに留まるものではない(ヘブル4:12)。d)完全であり、不完全ではない(詩篇19:7)。e)聖書の言葉の一点一画まで及び、聖書を特徴づけている(マタイ5:18)。

 聖書の言葉は神の意志を表明したものであり、聖書の言葉が成就することによって神の意志がこの世に実現します。このような理解をもって聖書を読むとき、私たちは行くべき人生の道を確かに見出すことができます。「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」(詩篇119:105)

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社 (1981年)

2024/04/18

聖書の教理~(2)聖書の証言

 教理を学ぶために一番重要なのは、聖書の証言です。「この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった」(コリント第一1章21節)とあり、「聖書…が、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうる書物である」(テモテ第二3章15節)と聖書は語っています。

 ある人々は「真理とは何か」(ヨハネ18章38節)と言いながら、心では絶対的な真理など存在しないと考えています。それに対し、キリストは絶対的な真理が存在することをしばしば言及し、「御言は真理であります」(ヨハネ17章17節)と語っています。

 聖書が真理について語るとき、以下のような特徴的な言葉を用いています。「主は言われた」(創世記22章16節)、「(聖書の言葉が)成就する」(ヨハネ19章36節)、「預言者たちにより…語られた」(ヘブル1章1節)

 また、しばしば聖書が他の聖書の部分について言及し、真理であると証言しています(ペテロ第二3章15~16節)。

 聖書の言葉を、他の聖書の言葉によって読み解くことが大切です。聖書の知識を蓄えていきましょう。

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社 (1981年) 

2024/04/11

聖書の教理~(1)緒論

 聖書は様々な方法で読み、理解することができるかもしれません。しかし、聖書は本来意味し、伝えようとする「真理」を持っています(テモテ第二2:15)。その真理をつかむためには正しい読み方、正しい理解が必要です。「教理」はそのような聖書の真理をまとめたものです。

 「教理」を学ぶことは次のような利点があります。a)聖書が持つ権威を知ることができる(マタイ7:29)。b)きよい品性(徳)を作り出す(ペテロ第二1:5-8)。c)間違った聖書理解から守られる(マタイ22:29)。d)信仰の導き手が備えるべき知識を得る(ヨハネ3:10)。

 この聖書研究シリーズでは、教理と神学は同じものとして扱います。神学研究は次のような要素から成っています。a)釈義神学…聖書の原典(ヘブル語・ギリシャ語等)は何を語っているか。b)歴史神学…神学の歴史において聖書がどのように理解されてきたか。c)教義神学…教会は聖書をどのように理解し、定義づけてきたか。d)聖書神学…前述の諸神学を踏まえた聖書の諸概念(贖い・愛等)の研究。e)組織神学…前述の諸神学を踏まえた聖書の諸概念の体系化。

 聖書の教理について、ゆっくり一歩ずつ学んでいきましょう。

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社 (1981年)

2024/04/04

2024年4月4日(木) 新コンテンツの紹介


  キリストの復活を祝うイースターを経て、志村教会も新しい歩みを始めています。これまで毎週掲載していた「賛美歌カラオケ」と「3分メッセージ」はいったん休止します。それぞれ最後の投稿に今までの記事のリンクを掲載しましたのでご利用ください。「聖書日課」は継続しますので引き続きご利用ください。
 今月より新しく「聖書の教理」を毎週木曜日(4月11日より)に掲載します。聖書研究資料としてご覧ください。

2024/04/01

3分メッセージ索引(2019年~2024年)

旧約聖書 章節 新約聖書 章節
創世記 1:1-53:14-196:6-8
25:31-3237:18-20
マタイ 2:7-123:114:3-44:196:1
6:9-13(主の祈り
12345678
6:2011:3012:3924:44
27:37-3828:1-7
出エジプト 2:1015:217:3-718:19
19:2024:1133:11
ルカ 2:31-324:1-27:6-78:1-3
9:12-1311:112:35-3613:15
14:1116:19-3117:20-30
19:2619:2820:1721:2-3
申命記 6:20-218:1-68:16 ヨハネ 1:231:29-341:45-462:13-17
4:365:33-396:19-206:26-35
6:516:60-718:129:35-41
10:30-31
12:315:2616:3318:37
21:12
ヨシュア 24:19 使徒 2:1-22:423:5-63:168:30-31
10:34-3512:1113:2624:14-15
士師 7:1-8 ローマ 4:7-166:56:117:47:11
11:17-2412:9
サムエル上 3:1-10 コリント第一 1:30-318:115:51
列王紀上 17:13-1419:10-13 コリント第二 3:65:48:9
列王紀下 7:9 ガラテヤ 3:296:14
歴代志下 7:11-12 エペソ 2:103:64:15:45:9
ヨブ 22:21-2823:1028:28 ピリピ 4:6-74:17
詩篇 2:7-124:619:7-14
30:4-534:18-19
49:7-867:1-2
92:12-13103:2
104:19-24111:1125:4-5
136:1145:16146:3-5
コロサイ 2:8-15
箴言 3:3 テモテ第一 4:86:12
イザヤ 9:212:340:2644:6
48:652:759:16
62:263:9
テトス 2:11-13
エレミヤ 23:1-628:931:15 ピレモン 4-10
エゼキエル 18:3137:343:4-5 ヘブル 1:510:19-25
ホセア 14:1 ヤコブ 1:2-51:172:1
アモス 5:24 ペテロ第一 2:214:16
ミカ 2:124:55:2 ペテロ第二 1:16
ゼパニヤ 3:17 ヨハネ第一 1:1-42:27
ゼカリヤ 2:10-13 黙示録 5:1221:3-4
(救いの証し) 生田新一生田ハエノ小嶋隆日高基善日高佐和子平松公平八木原海

2024/03/31

賛美歌カラオケ・目次

※2024年3月31日公開

讃21テーマ曲名
7賛美ほめたたえよ力強き主を
24頌栄たたえよ主の
27頌栄父・子・聖霊の
40-6応答唱アーメン
63主の祈り天にいます父よ
78聖餐わが主よ、ここに集い
87神の小羊罪なき小羊
98就任式緑の牧場に
99教会主イエスよわれらの
101結婚命と光たもう神よ
156詩篇目を上げわたしは見る
157詩篇いざ語れ主の民よ
189聖書の歌ちいさいこどもの
210朝夕の歌来る朝ごとに
227創造主のまことは
230待降起きよと呼ぶ声
231待降久しく待ちにし
241待降来りたまえわれらの主よ
247降誕今こそ声あげ
248降誕エッサイの根より
249降誕おさなご主イエスよ
252降誕羊は眠れり
258降誕牧人羊を
259降誕急ぎきたれ、主にある民
260降誕いざ歌えいざ祝え
261降誕もろびとこぞりて
262降誕聞け天使の歌
265降誕天なる神には 
267降誕ああベツレヘムよ
268降誕朝日は昇りて
276降誕あかつきの空の美しい星よ
297受難栄えの主イエスの
298受難ああ主は誰がため
300受難十字架のもとに
303受難丘の上の主の十字架
306受難あなたもそこにいたのか
311受難血しおしたたる
325復活キリスト・イエスは
328復活たたかいは終わり
342聖霊神の霊よ今くだり
343聖霊聖霊よ降りて
351三位一体聖なる聖なる
355神の名主をほめよわが心
358神の名小羊をばほめたたえよ
361神の名この世はみな
377宗教改革神はわが砦
402宣教いとも尊き
403宣教聞けよ愛と真理の
404宣教あまつ真清水
434神の招き主よみもとに
436神の招き十字架の血に
443回心冠も天の座も
449救い千歳の岩よ
451救いくすしきみ恵み
458信頼信仰こそ旅路を
459信頼飼い主わが主よ
461信頼みめぐみ豊けき
463信頼わが行くみち
465信頼神ともにいまして
466信頼山路こえて
467信頼われらを導く
474希望わが身の望みは
482わが主イエスいとうるわし
483わが主イエスよ、ひたすら
484愛の主イエスは
493祈りいつくしみ深い
495祈り静けき祈りの
504服従主よみ手もて
513献身主は命を
530慰め主よ試み
532慰め安かれわが心よ
536戦いみ恵みを受けた今は
560社会主イエスにおいては
577神の国聞けよ主の民

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(著作権について