2021/07/11

2021年7月11日3分メッセージ



 マタイ6章9節をお読みします。
御名があがめられますように。


 この言葉は、イエス・キリストが教えられた「主の祈り」の願いの言葉の最初のものです。多くの願い事を祈るその最初に、キリストは天の父なる神に関する願い事をするように教えられました。
 このことは、聖書の神に受け入れられる祈りの秘訣です。教会で行われる礼拝で、神の御名をほめたたえる「賛美歌」が多く歌われることにも共通することです。
 しかし、「神の御名があがめられる」ことは本来、私たち人間が自由気ままに行えるものではありません。人間が自分の都合で神を祭り上げた時、聖書の神は彼らをその不遜な態度のゆえに罰せられました(サムエル上4章)。また神の御旨に従わない者が神を賛美したとしても、彼の祈りは聞かれることがありません(マタイ7章21~23節)。
 キリストは「主の祈り」の言葉とともに、聖書の神への本物の信仰について教えられました(マタイ6章5~7節)。教えを受けた私たちは、キリストが教えられたとおりに、「天の父の御名があがめられるように」と祈ることが許されています。キリストの大切な教えに感謝しつつ、神の子どもとして天の父に心からの祈りをささげましょう(マタイ11章25節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちに祈りの言葉を教えてくださったことを感謝いたします。私たちは祈りを聞いてくださる方に向かって祈ることを許されました。私たちの祈りを聞き届けてくださる方の御名が、とこしえまであがめられますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)