2020/06/28

2020年6月28日3分メッセージ



 ミカ4章5節をお読みします。
すべての民はおのおのその神の名によって歩む。しかしわれわれはわれわれの神、主の名によって、とこしえに歩む。

 聖書の民であるイスラエル人は、人の名前を重視します。彼らは、人の名前にその人の性質が表れると考えるからです。そのために出エジプトの指導者、モーセは人々に説明するために、神の名前を尋ね求めました(出エジプト3章13節)。
 聖書には、神の性質を説明する神の名前が多く記されています。モーセに告げられた神の名前「ヤハウェ(主)」とは、「わたしは有る」という意味です(出エジプト3章14節)。また、神を賛美する目的で、神の名前を人の名前に組み込むこともよくあります。「ミカ」という名前は、「誰が主のような方であろうか」という意味です(ミカ1章1節、7章18節参照)。
 イスラエル人にとって名前をつけたり、名前を呼ぶことは、神への信仰を告白することにつながります。先ほどお読みした聖書の言葉、「われわれの神、主の名によって、とこしえに歩む」とは、日々の生活の中で信仰を実践していく決意を示しています。
 皆さんにとって「神」とはどのような存在でしょうか。聖書の神は、決まりきったご利益だけに働くお方ではありません。決して一言だけで言い表すことのできない、数多くのすばらしい性質が「神の名前」として聖書にちりばめられています。私たちが知っている以上の豊かな神の名前を、聖書を読んで発見してみてください。きっと皆さんの人生がより豊かにされるはずです。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。信仰の先人たちは、神なるあなたの御名を呼び、あなたは彼らにお答えになりました(詩篇99篇6節)。「わたしは有る」と言われる神様。あなたが確かにおられることを私たちに示してください。そして私たちの切なる祈りを聞き届けてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/22

2020年6月28日の聖書日課



(写真:トケイソウ)

ミカ4:1-7
 4:1 末の日になって、
主の家の山はもろもろの山のかしらとして
堅く立てられ、
もろもろの峰よりも高くあげられ、
もろもろの民はこれに流れくる。
 4:2 多くの国民は来て言う、
「さあ、われわれは主の山に登り、
ヤコブの神の家に行こう。
彼はその道をわれわれに教え、
われわれはその道に歩もう」と。
律法はシオンから出、
主の言葉はエルサレムから出るからである。
 4:3 彼は多くの民の間をさばき、
遠い所まで強い国々のために仲裁される。
そこで彼らはつるぎを打ちかえて、すきとし、
そのやりを打ちかえて、かまとし、
国は国にむかってつるぎをあげず、
再び戦いのことを学ばない。
 4:4 彼らは皆そのぶどうの木の下に座し、
そのいちじくの木の下にいる。
彼らを恐れさせる者はない。
これは万軍の主がその口で語られたことである。
 4:5 すべての民はおのおのその神の名によって歩む。
しかしわれわれは
われわれの神、主の名によって、とこしえに歩む。
 4:6 主は言われる、その日には、
わたしはかの足のなえた者を集め、
またかの追いやられた者および
わたしが苦しめた者を集め、
 4:7 その足のなえた者を残れる民とし、
遠く追いやられた者を強い国民とする。
主はシオンの山で、今よりとこしえに
彼らを治められる。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/21

2020年6月21日3分メッセージ



 第一ヨハネ2章27節をお読みします。
あなたがたのうちには、キリストからいただいた油がとどまっているので、だれにも教えてもらう必要はない。この油が、すべてのことをあなたがたに教える。…

 新約聖書に収められている手紙のほとんどは、キリストの使徒から教会に宛てて書かれたものです。先ほどお読みした「ヨハネの第一の手紙」も同じです。この手紙の中の「あなたがた」とは、教会のクリスチャンたちのことを指しています。
 「キリストからいただいた油」とは、キリストがクリスチャンに注ぐと約束された「神の御霊」すなわち「聖霊」を意味します(ヨハネ7章37~39節)。それは「真理の御霊」(ヨハネ14章17節)とも言われていて、クリスチャンに真理を悟らせる力を持っています。
 私たちクリスチャンは、人生の真理を学ぶために聖書を読み、聖書から多くのことを教えられます。また教会の交わりの中で、多くのクリスチャンたちから教えられることもあります。しかし、聖書が教える真理とは、誰にも理解できないような高度な知識ではありません。むしろ、誰の心のうちにもある当たり前の知識でありながら、その本質を自分のものとすることが難しいようなものです。そのような真理の一つは「愛」です(第一ヨハネ2章5節)。
 そのような大切な真理を自分のものとするために、私たちはキリストが賜る油、すなわち真理の御霊が必要です。

 皆様の心のうちに真理の御霊が豊かに注がれますように、ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは聖書を読むことを通じて、多くの大切な真理について学ぶことができます。これらの真理がいかなるものであるかを知ることができるように、また知るだけではなく、真理に導かれて充実した日々を送ることができるように、私たちにキリストの油を、真理の御霊を注いでください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/15

2020年6月21日の聖書日課


(写真:ドクダミ)

第一ヨハネ2:22-29
 2:22 偽り者とは、だれであるか。イエスのキリストであることを否定する者ではないか。父と御子とを否定する者は、反キリストである。
 2:23 御子を否定する者は父を持たず、御子を告白する者は、また父をも持つのである。
 2:24 初めから聞いたことが、あなたがたのうちに、とどまるようにしなさい。初めから聞いたことが、あなたがたのうちにとどまっておれば、あなたがたも御子と父とのうちに、とどまることになる。
 2:25 これが、彼自らわたしたちに約束された約束であって、すなわち、永遠のいのちである。
 2:26 わたしは、あなたがたを惑わす者たちについて、これらのことを書きおくった。
 2:27 あなたがたのうちには、キリストからいただいた油がとどまっているので、だれにも教えてもらう必要はない。この油が、すべてのことをあなたがたに教える。それはまことであって、偽りではないから、その油が教えたように、あなたがたは彼のうちにとどまっていなさい。
 2:28 そこで、子たちよ。キリストのうちにとどまっていなさい。それは、彼が現れる時に、確信を持ち、その来臨に際して、みまえに恥じいることがないためである。
 2:29 彼の義なるかたであることがわかれば、義を行う者はみな彼から生れたものであることを、知るであろう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/14

2020年6月14日3分メッセージ



 申命記6章20節、21節をお読みします。
後の日となって、あなたの子があなたに問うて言うであろう、『われわれの神、主があなたがたに命じられたこのあかしと、定めと、おきてとは、なんのためですか』。その時あなたはその子に言わなければならない。…

 今回お読みした申命記は、イスラエル人をエジプトから脱出させたモーセが人生の終わりに語った言葉です。モーセは十戒を始めとする数々の戒めによりイスラエル人を教育しました。
 今日も私たちクリスチャンは、何千年も昔のモーセの言葉に学んでいます。聖書の教えは、時代を超えた普遍的な真理を語っていると信じているからです。また旧約聖書も新約聖書も、後々の時代の子々孫々に至るまで聖書の真理を教えよ、と命じています(黙示録22章10節)。
 申命記においても、聖書の真理を心に留め、それを後の時代の子孫に受け継がせよ、と命じています(申命記6章6、7節)。自分だけ良ければ、あるいは今だけ良ければそれで良い、というのは聖書の精神には合いません。
 また、聖書の命令に従う信仰は、ほかの人々に説明できないような非合理的なものでは良くありません。子どもというものは、すべての物事に理由を求めます。そして、自ら納得の行く答えを得られると、それを自分のものとすることができます。それは信仰も例外ではありません。
 実は、私もクリスチャンの両親の信仰を間近に見ていました。そして、信仰の価値を見いだすことができたので、私自身の信仰を持つようになりました。皆様も、時代を超える真理を聖書に見いだし、自分のものとされますようにと願います。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちの手元に聖書があります。これは遥か昔の時代から、雲のように多くの人々の手を経て、私たちに届けられました(ヘブル12章1節)。多くの人々が見いだした真理を、私たちも自分のものとすることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/10

2020年6月10日(水) 志村キリスト教会の現況

都内では東京アラートが発動中ですが、
教会は元より休業要請の対象となっていません。
※参考:施設別休止要請の緩和ステップ(東京都防災ホームページ)
ですが、教会活動が「3密」とならないために、
現在は以下の感染症対策を講じて集会を行っています。

1.集会時間を1時間に短縮する
2.座席等のソーシャルディスタンスを確保する
3.礼拝堂の換気を徹底して実施する
4.食事会等の感染リスクの高い行事を中止する
5.集会出席者に手洗い、マスク等を要請する

志村キリスト教会にお越しの際には、
上記の感染症対策へのご協力をお願いいたします。

皆様のご健康の守りのため、感染症問題の一日も早い終息のためお祈りいたします。

2020/06/08

2020年6月14日の聖書日課


(写真:シロタエギク)

申命記6:17-25
 6:17 あなたがたの神、主があなたがたに命じられた命令と、あかしと、定めとを、努めて守らなければならない。
 6:18 あなたは主が見て正しいとし、良いとされることを行わなければならない。そうすれば、あなたはさいわいを得、かつ主があなたの先祖に誓われた、あの良い地にはいって、自分のものとすることができるであろう。
 6:19 また主が仰せられたように、あなたの敵を皆あなたの前から追い払われるであろう。
 6:20 後の日となって、あなたの子があなたに問うて言うであろう、『われわれの神、主があなたがたに命じられたこのあかしと、定めと、おきてとは、なんのためですか』。
 6:21 その時あなたはその子に言わなければならない。『われわれはエジプトでパロの奴隷であったが、主は強い手をもって、われわれをエジプトから導き出された。
 6:22 主はわれわれの目の前で、大きな恐ろしいしるしと不思議とをエジプトと、パロとその全家とに示され、
 6:23 われわれをそこから導き出し、かつてわれわれの先祖に誓われた地にはいらせ、それをわれわれに賜わった。
 6:24 そして主はこのすべての定めを行えと、われわれに命じられた。これはわれわれの神、主を恐れて、われわれが、つねにさいわいであり、また今日のように、主がわれわれを守って命を保たせるためである。
 6:25 もしわれわれが、命じられたとおりに、このすべての命令をわれわれの神、主の前に守って行うならば、それはわれわれの義となるであろう』。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/07

2020年6月7日3分メッセージ



 第一テモテ6章12節をお読みします。
信仰の戦いをりっぱに戦いぬいて、永遠のいのちを獲得しなさい。

 今回お読みした「テモテヘの第一の手紙」は、イエス・キリストの使徒パウロからテモテに宛てた手紙です。
 パウロが書いた手紙は新約聖書に数多く収められています。パウロの手紙を読んでわかるのは、彼はスポーツが好きで、手紙の中にスポーツの言葉が多く出てくることです。例えば、このような言葉があります。「わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守りとおした。」(第二テモテ4章7節)
 最初にお読みした「信仰の戦い」とは、スポーツの試合のことを思い描いています。パウロは、試合に勝って賞を得られるよう頑張りなさい、と語っているわけです。そして、その賞品として得られるのが「永遠のいのち」です。
 現実のスポーツの世界には様々な駆け引きがあるかもしれません。しかし、公正な競技であるためには、定められたルールに従わなければなりません。また、勝ち負けを決することで人間関係が壊れてしまうべきではなく、お互いに優れている点を認め合うべきです。
 信仰の世界でも、得意不得意が表れることがあるでしょう。しかし、一人びとりが神から与えられたタレント(タラント、マタイ25章14~32節)を生かして生涯を全うするとき、人ではなく神がその人を正しく評価してくれます。聖書の神は賞品を、神を信じ従う者に「だれにでも授けてくださるのです。」(第二テモテ4章8節)
 神はすべての人にかけがえのない人生を与えられ、励ましのエールを送っておられます。私たちは、「わたしたちの参加すべき競走を、耐え忍んで走りぬこうでは」ありませんか(ヘブル12章1節)。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは人生を歩む中で、時に息切れを起こして立ち止まってしまうこともあります。その時、私たちを励ましてくださる神の御言葉を心に聞くことができますように。たどり着くべきゴールに至るまで、私たちを支えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2020/06/01

2020年6月7日の聖書日課

(写真:ユキノシタ)

第一テモテ6:11-16
 6:11 しかし、神の人よ。あなたはこれらの事を避けなさい。そして、義と信心と信仰と愛と忍耐と柔和とを追い求めなさい。
 6:12 信仰の戦いをりっぱに戦いぬいて、永遠のいのちを獲得しなさい。あなたは、そのために召され、多くの証人の前で、りっぱなあかしをしたのである。
 6:13 わたしはすべてのものを生かして下さる神のみまえと、またポンテオ・ピラトの面前でりっぱなあかしをなさったキリスト・イエスのみまえで、あなたに命じる。
 6:14 わたしたちの主イエス・キリストの出現まで、その戒めを汚すことがなく、また、それを非難のないように守りなさい。
 6:15 時がくれば、祝福に満ちた、ただひとりの力あるかた、もろもろの王の王、もろもろの主の主が、キリストを出現させて下さるであろう。
 6:16 神はただひとり不死を保ち、近づきがたい光の中に住み、人間の中でだれも見た者がなく、見ることもできないかたである。ほまれと永遠の支配とが、神にあるように、アァメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)