ヨハネ1章45節、46節をお読みします。
このピリポがナタナエルに出会って言った、「わたしたちは、モーセが律法の中にしるしており、預言者たちがしるしていた人、ヨセフの子、ナザレのイエスにいま出会った」。ナタナエルは彼に言った、「ナザレから、なんのよいものが出ようか」。ピリポは彼に言った、「きて見なさい」。
この聖書の言葉に登場した人、ピリポは興奮した様子で知人のナタナエルに語りかけています。「私たちは聖書に記されている救世主に出会った!その人はナザレの町出身のイエスと言うんだ。」
イエスに出会ったのはピリポ一人だけではありませんでした。ほかの人はイエスについて、「私たちはキリストに出会った」と言っています(ヨハネ1章41節)。
ナタナエルはその話を疑うようにして言います。「ナザレの町から、キリストなんて大人物が出るはずがない。」その言葉にピリポは反論します。「実際にイエスの所に来て、キリストであるかどうか、見て確かめてみなさい!」
ナタナエルは疑いつつも、救世主であるキリストについては関心がありました。そのため、彼はピリポの勧めに従って、イエスに会いに行きました。その後、ナタナエルはイエスがキリストであることを認め、キリストの弟子となりました(ヨハネ1章49節)。
イエス・キリストは救いを期待する者に確かに応えて下さいます。キリストはさらに、「これよりも、もっと大きなことを、あなたは見るであろう」と語っています(ヨハネ1章50節)。皆様もぜひ、ご自分の手で聖書を開き、イエスがキリストであるかどうかをご自分の目で見て確かめて下さい。
お祈りいたしましょう。
天の父なる神様。イエス・キリストは「大きなことを、あなたは見る」と語られました。その言葉の通り、私たちの願いに応えて下さり、私たちがはっきりとキリストの救いの御業を見ることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)