マタイ6章13節をお読みします。
国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。
天の父なる神に呼びかけ、天の祈り、地の祈りをささげた後、「主の祈り」は再び天を見上げて、神を賛美して祈りを閉じます。
神の国、神の力、神の栄えこそ、あらゆる祝福の源であり、私たちの願いがかなえられる根拠です。そのことを思う時、私たちの心は表現しがたいほどの満足感にあふれます。その心を表現するのにふさわしいのが、神への賛美の言葉であり、賛美の歌です。
聖書はこのように私たちに勧めています。「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。」(ヤコブ5章13節)私たちの心にあふれる喜びも、苦しみも、「主の祈り」は適切に私たちの心を表現することができ、心の重荷は消え去り、私たちの心に喜びがあふれてきます。
主の祈りは私一人だけの祈りではなく、「私たち」皆の祈りです。私たちは祈りを通して、互いに喜びも苦しみも分かち合うことができます。そして、祈りの最後に「アーメン」と唱えます。アーメンとは「しかり」とか、「はい」を意味する言葉です(第二コリント1章20節)。私たちの心からの祈りを天の父なる神が聞き届けてくださったことを信じ、ご一緒に「アーメン」と唱えましょう。
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。私たちの心のうちにある喜びも苦しみも、正しく言い表すことのできる祈りの言葉を教えてくださったことを感謝します。私たちの祈りは聞かれています。私たちも確信をもって日々祈り続けることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会)