2021/04/25

2021年4月25日3分メッセージ



 詩篇136篇1節をお読みします。
主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

 詩篇は、聖書の神に対する賛美歌を集めたものです。私たちは詩篇の言葉から、聖書の神を主と呼んで信じ、従う人々の心に触れることができます。
 詩篇136篇は、神に対する感謝の言葉が歌われています。感謝する根拠を並べて挙げて、それらの事柄すべてに神の恵みといつくしみを見出して、そして心からの感謝をもって神を賛美しています。
 この詩篇の歌い手は、「もろもろの神の神」(詩篇136篇2節)というような、神の性格を説明する名前を挙げています。また、その名前の通りに、神は世界の歴史の中に生きて働いたことを挙げて(詩篇136篇10節)、さらに自ら体験した神の救いの業をも含めて(詩篇136篇23節)、それらすべてに「恵みといつくしみ」が一貫して働いていることを告白しています。
 聖書は私たちに、「すべての事について、感謝しなさい。」(テサロニケ第一5章18節)と命じています。私たちは詩篇136篇から、感謝することの秘訣を学ぶことができます。それは、私たちの全生涯の中から感謝すべきことを見出すことができること、また全生涯に一貫して流れている「神の恵み」を見出すことができることです。
 私たちは様々な問題に直面したり、また感謝できないような苦しい体験をすることがありますが、後になってそのような苦しい体験にも感謝すべきことがあったことを知ることがあります。また信仰というものは将来を見通す力でもあります。今は「神の恵み」を見出すことができなくても、いつくしみ深い神は必ず私に恵みを注いでくださる、と信じて将来に臨むことができます。ですから、聖書は「すべての事について、感謝しなさい。」と語っているのです。
 「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。」決して尽きることのない神の恵みがあります。神の恵みに支えられて、今日という日を過ごすことができますように。

 神の恵みを求めて、ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。聖書の神に向けられた賛美歌は古来より現在に至るまで尽きることがありません。その賛美の流れに私たちも加わることができますように。主の恵み深さを味わいつつ、神に賛美をささげることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/04/19

2021年4月25日の聖書日課

(写真:ハナニラ)

詩篇136:1-9
 136:1 主に感謝せよ、主は恵みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:2 もろもろの神の神に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:3 もろもろの主の主に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:4 ただひとり大いなるくすしきみわざを
なされる者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:5 知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:6 地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:7 大いなる光を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:8 昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
 136:9 夜をつかさどらすために月と、
もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/04/18

2021年4月18日3分メッセージ



 マタイ12章39節をお読みします。
邪悪で不義な時代は、しるしを求める。しかし、預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。

 イエス・キリストは人々に神の国について教え、悩み苦しむ人々のために奇跡を行いました。人々はこれを見て驚いてキリストをほめましたが、ある人々は逆にキリストを非難しました(マタイ12章22~24節)。
 その後、キリストを非難した人々はキリストに「しるし」を見せるように願いました。「しるし」とは、キリストが「ダビデの子」と呼ばれる救世主であることを示す証拠のことです(マタイ12章38節)。
 しかし、彼らの心はキリストに対する悪意に満ちていました(マタイ12章25節)。彼らは既にキリストの語った言葉とキリストが行ったわざとを見ていました。彼らの目的はキリストに落ち度を見出だして非難することであり、その落ち度を示す「しるし」を求めていたのです(ルカ20章20節)。
 キリストは自らに反発する人々を押さえつけようとはしませんでした(マルコ14章61節)。それは、聞く耳を持たない人々に語っても、彼らが学び取ることはないことをわきまえておられたからです。しかし、キリストは聞く耳を持つ人々を教えて、信仰のある人々のために奇跡を行われました(ヨハネ5章6節)。
 キリストはこのように語られました。「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。」(マタイ13章12節)私たちは聖書から良いものを得ることができると信じて、聖書に学びたいと思います。聖書が約束している通り、すべて求める者には良いものが与えられます(マタイ7章7~12節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。」(マタイ7章7節)という聖書の言葉を信じます。私たちが聖書に学ぶとき、私たちに天からの恵みを注いでください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/04/12

2021年4月18日の聖書日課

 (写真:レンギョウ)

マタイ12:38-42
 12:38 そのとき、律法学者、パリサイ人のうちのある人々がイエスにむかって言った、「先生、わたしたちはあなたから、しるしを見せていただきとうございます」。
 12:39 すると、彼らに答えて言われた、「邪悪で不義な時代は、しるしを求める。しかし、預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。
 12:40 すなわち、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、地の中にいるであろう。
 12:41 ニネベの人々が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、ニネベの人々はヨナの宣教によって悔い改めたからである。しかし見よ、ヨナにまさる者がここにいる。
 12:42 南の女王が、今の時代の人々と共にさばきの場に立って、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果から、はるばるきたからである。しかし見よ、ソロモンにまさる者がここにいる。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/04/11

2021年4月11日3分メッセージ



 使徒13章26節をお読みします。
兄弟たち、アブラハムの子孫のかたがた、ならびに皆さんの中の神を敬う人たちよ。この救の言葉はわたしたちに送られたのである。

 キリストの使徒パウロはキリストの福音を伝えるため、現在のトルコの町々を巡っていました。この言葉は、ピシデヤ地方のアンテオケという町でパウロが語ったものです(使徒13章14節)。
 この町にはイスラエル人が多く住んでおり、彼らの礼拝の日である安息日に集まるための会堂がありました。安息日には、アブラハムの子孫であるイスラエル人だけではなく、聖書の神を敬う異邦人、すなわちイスラエル人ではない外国人も会堂に集まって礼拝をささげ、聖書の言葉に耳を傾けていました。
 このような古代のイスラエル人の会堂が、キリスト教の教会の原型となりました。キリストの福音はイスラエルの国から、イスラエル人によって伝え始められました。しかし、福音は今や全世界に伝えられ、世界中に教会が存在しています。
 キリストの前には、国籍や、職業や、性別の差別はありません(ガラテヤ3章28節)。キリストの救いは私たち全員に送られています。教会に集まって、心を合わせて賛美歌を歌い、祈りをささげ、聖書の言葉に耳を傾けましょう。教会は皆様のお越しを心よりお待ちしています。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。イエス・キリストの福音は今や全世界に伝えられています。私たちもこの場所で福音を聞き、キリストの救いに与りたいと願います。キリストの前に世界中の人々が一つとされ、平和を保つことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/04/05

2021年4月11日の聖書日課

(写真:コブシ)

使徒13:26-31
 13:26 兄弟たち、アブラハムの子孫のかたがた、ならびに皆さんの中の神を敬う人たちよ。この救の言葉はわたしたちに送られたのである。
 13:27 エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めずに刑に処し、それによって、安息日ごとに読む預言者の言葉が成就した。
 13:28 また、なんら死に当る理由が見いだせなかったのに、ピラトに強要してイエスを殺してしまった。
 13:29 そして、イエスについて書いてあることを、皆なし遂げてから、人々はイエスを木から取りおろして墓に葬った。
 13:30 しかし、神はイエスを死人の中から、よみがえらせたのである。
 13:31 イエスは、ガリラヤからエルサレムへ一緒に上った人たちに、幾日ものあいだ現れ、そして、彼らは今や、人々に対してイエスの証人となっている。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/04/04

2021年4月4日3分メッセージ



 イザヤ12章3節をお読みします。
あなたがたは喜びをもって、救の井戸から水をくむ。

 今日はキリストの復活を祝うイースターです。先週の受難週の十字架に続くものとして今日の聖書のメッセージを味わってまいりましょう。
 乾燥した中東のイスラエルにおいて、井戸は生きるために欠かせないものでした。それだけに、井戸に関わる争いは大昔より度々起きてきました(創世記21章25節)。ですから、「喜びをもって井戸から水をくむ」ことは、平和が保たれてこそ実現可能なことです。
 キリストはこのように語られました。「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」(ヨハネ4章14節)。キリストは信じる者に、救いの井戸から永遠の命をもたらす水を与えられます。
 この「永遠の命」は、キリストの復活の命に由来します。キリストは私たちに永遠の命をもたらすため、私たちの罪に下る神の怒りを、十字架の上で身代わりとして引き受けられました。その結果、私たちは怒りに代えて慰めを得ることができました(イザヤ12章1節)。
 私たちはキリストの十字架と復活のゆえに、平安といやしを得ました(イザヤ53章5節)。今年のイースターも喜びをもってキリストをほめたたえましょう(イザヤ12章4節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。キリストは十字架の死を経て復活されました。それは、私たちの代わりに苦しまれ、私たちに先立って命に満たされるためでした。私たちは喜びをもってイースターを祝います。キリストとともに永遠に生きることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/04/01

2021年4月4日の聖書日課

(写真:タチツボスミレ)

イザヤ12:1-6
 12:1 その日あなたは言う、
「主よ、わたしはあなたに感謝します。
あなたは、さきにわたしにむかって怒られたが、
その怒りはやんで、わたしを慰められたからです。
 12:2 見よ、神はわが救である。
わたしは信頼して恐れることはない。
主なる神はわが力、わが歌であり、
わが救となられたからである」。
 12:3 あなたがたは喜びをもって、救の井戸から水をくむ。
 12:4 その日、あなたがたは言う、
「主に感謝せよ。
そのみ名を呼べ。
そのみわざをもろもろの民の中につたえよ。
そのみ名のあがむべきことを語りつげよ。
 12:5 主をほめうたえ。
主はそのみわざを、みごとになし遂げられたから。
これを全地に宣べ伝えよ。
 12:6 シオンに住む者よ、声をあげて、喜びうたえ。
イスラエルの聖者はあなたがたのうちで
大いなる者だから」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)