2021/07/18

2021年7月18日3分メッセージ



 マタイ6章10節をお読みします。
御国がきますように。


 主の祈りで言われている「御国」とは「神の国」を意味します。イエス・キリストはしばしば神の国について、また同じ意味で「天国」について語られました。
 御国を支配するのは聖書の神です。また御国はこの世に属するものではなく、天に属するものです(ヨハネ18章36節)。御国という言葉は、「神の支配の及ぶ所」をも意味します。
 キリストは「天国は近づいた」(マタイ4章17節)と語られ、「神の国を求めよ」と教えられました(マタイ6章33節)。そして、人が御国に与る幸いを「福音」と言って、御国について多くのことを教えられました(マタイ4章23節)。
 御国とこの世の国とは根本的に違うものです。しかし、神の御国がこの世に対して、神の良き力を発揮することをキリストは教えられました(コリント第一4章20節)。すなわち、キリストの「神の国を求めよ」という言葉は、神を信じる者のために働く神の力を求めることを意味します。
 聖書の神は、主の祈りを信仰をもって祈る者に大きな力をもって報いられます。神の支配に服従する者に与えられる神の幸いが皆様のものとなりますように。
 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。キリストは神の国が良き力を伴って近づいていると教えられました。私たちは神の良き力に与るべく、御国が私たちのところに来られることを求めて祈ります。私たちのうちに神の良き国が建て上げられますように(エペソ4章12、13節)。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)