2021/12/26

聖書の植物~アロエ

(写真:アロエ・ベラ)

「前に、夜イエスのもとに来たニコデモも、
没薬とアロエを混ぜた物を百リトラ
ばかり持って来た。」(ヨハネ19章39節)

 古代中東で交易されたアロエは、「アロエ・ベラ」という種類です。アロエ・ベラはアラビア半島原産で、アロエはアラビア語で「苦味」を意味し、食用、薬用、美容用に用いられました。乾燥に強く育てやすい植物ですが、イスラエルには加工された状態で入ってきました。
 前にキリストに教えを求めたニコデモ(ヨハネ3章)は、キリストの埋葬のため高価なアロエを大量に持参しました。ニコデモは言葉ではなく行いによってキリストへの敬意を表しました(第一ヨハネ3章18節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/25

2022年1月1日(土) 元旦礼拝

 
 志村キリスト教会の新年最初の集会は、1月1日(土)の元旦礼拝です。時間は定例の主日礼拝と同じ、10:30~11:30です。翌日の1月2日(日)は第一主日礼拝を行います。
 皆様の新年が、主イエス・キリストからの恵みと平安に満たされた一年でありますように。

 "Rejoice evermore"(いつも喜んでいなさい。第一テサロニケ5章16節)

2021/12/20

2021年12月26日の聖書日課

(写真:ハマヒサカキ)
マタイ2:1-6
 2:1 イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、
 2:2 「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。
 2:3 ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
 2:4 そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。
 2:5 彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、
 2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
おまえはユダの君たちの中で、
決して最も小さいものではない。
おまえの中からひとりの君が出て、
わが民イスラエルの牧者となるであろう』」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/19

聖書の植物~レバノンスギ



 「王はエルサレムで、銀と金をあたかも石のように供出し、
レバノン杉をまるでシェフェラのいちじく桑のように、
ふんだんに提供した。」(歴代誌下1:15)

 レバノンスギは、イスラエルより北方のレバノンやシリアが原産の針葉樹です。「杉」と言われますが、近縁のヒマラヤスギと同様に、杉からは遠いマツ科の植物です。高さが40メートル程にも成長し、良質な木材として古代より伐採し続けられ、現在絶滅の危機に瀕しています。
 ソロモンをはじめイスラエルの王たちは、近場の低地(シェフェラ)の国産材を消費するように、遠方の外国材のレバノンスギを消費して、権勢の強大さを誇りました(歴代誌下1章14~17節)。しかし、彼らの高ぶりは環境だけでなく自らの身をも滅ぼす結果となりました(申命記17章14~20節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/13

2021年12月19日の聖書日課

(写真:ナンテン)
ローマ1:1-7
 1:1 キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び別たれ、召されて使徒となったパウロから――
 1:2 この福音は、神が、預言者たちにより、聖書の中で、あらかじめ約束されたものであって、
 1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
 1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。
 1:5 わたしたちは、その御名のために、すべての異邦人を信仰の従順に至らせるようにと、彼によって恵みと使徒の務とを受けたのであり、
 1:6 あなたがたもまた、彼らの中にあって、召されてイエス・キリストに属する者となったのである――
 1:7 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。
 わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/12

聖書の植物~マンドレイク

 
「さてルベンは麦刈りの日に野に出て、
野で恋なすびを見つけ、
それを母レアのもとに持ってきた。」
(創世記30章14節)

 マンドレイクは、地中海沿岸等に自生するナス科の植物です。マンドレイクは英語名であり、ラテン語では「マンドラゴラ」、日本語では「恋なすび」と言います。古来、魔術的な伝説を伴う植物で、聖書の中では媚薬としての効果が期待されているようです(雅歌7章13節)。
 不妊に悩んだ女性たちの間に「恋なすび」を巡る争いが起きました。しかし、新しい命を授かることは人の思惑によるのではなく、命を与える神によることが示されました(創世記30章22節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/06

2021年12月12日の聖書日課

(写真:ネリネ)
詩篇85:8-13
 85:8 わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。
主はその民、その聖徒、
ならびにその心を主に向ける者に、
平和を語られるからです。
 85:9 まことに、その救は神を恐れる者に近く、
その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。
 85:10 いつくしみと、まこととは共に会い、
義と平和とは互に口づけし、
 85:11 まことは地からはえ、
義は天から見おろすでしょう。
 85:12 主が良い物を与えられるので、
われらの国はその産物を出し、
 85:13 義は主のみ前に行き、
その足跡を道とするでしょう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/05

聖書の植物~サフラン

 「あなたの産み出す物は…さふらん…
およびすべての尊い香料である。」
(雅歌4章13~14節)

 サフランは、春の花であるクロッカスに近縁な植物で、秋の終わりに紫色の花を咲かせます。赤く長いめしべから、香辛料や黄色の染料となるパウダーを採取します。
 サフランが産み出すパウダーは、古代から現代に至るまで希少価値の高いものです。そのように重要で尊い「あなた」に心を奪われた(イザヤ43章3節、雅歌4章9節)、そう語りかける聖書の「愛」は真剣なものです。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/01

2021年12月5日の聖書日課

(写真:ピラカンサ)
エレミヤ36:1-10
 36:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年に主からこの言葉がエレミヤに臨んだ、
 36:2 「あなたは巻物を取り、わたしがあなたに語った日、すなわちヨシヤの日から今日に至るまで、イスラエルとユダと万国とに関してあなたに語ったすべての言葉を、それにしるしなさい。
 36:3 ユダの家がわたしの下そうとしているすべての災を聞いて、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。そうすれば、わたしはそのとがとその罪をゆるすかも知れない」。
 36:4 そこでエレミヤはネリヤの子バルクを呼んだ。バルクはエレミヤの口述にしたがって、主が彼にお告げになった言葉をことごとく巻物に書きしるした。
 36:5 そしてエレミヤはバルクに命じて言った、「わたしは主の宮に行くことを妨げられている。
 36:6 それで、あなたが行って、断食の日に主の宮で、すべての民が聞いているところで、あなたがわたしの口述にしたがって、巻物に筆記した主の言葉を読みなさい。またユダの人々がその町々から来て聞いているところで、それを読みなさい。
 36:7 彼らは主の前に祈願をささげ、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。主がこの民に対して宣告された怒りと憤りは大きいからである」。
 36:8 こうしてネリヤの子バルクはすべて預言者エレミヤが自分に命じたように、主の宮で、その巻物に書かれた主の言葉を読んだ。
 36:9 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの五年九月、エルサレムのすべての民と、ユダの町々からエルサレムに来たすべての民とは、主の前に断食を行うべきことを告げ示された。
 36:10 バルクは主の宮の上の庭で、主の宮の新しい門の入口のかたわらにある書記シャパンの子であるゲマリヤのへやで、巻物に書かれたエレミヤの言葉をすべての民に読み聞かせた。 

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/28

聖書の植物~イナゴマメ

「彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと
思うほどであったが、何もくれる人はなかった。」
(ルカ15章16節)

 イナゴマメは地中海沿岸原産の植物です。新約聖書のギリシャ語では「ケラティオン(角豆)」と言います。豆のさやに甘みがあり、古代から甘味料や家畜のえさとして用いられました。英語では「キャロブ(carob)」と言い、栄養豊富な健康食品として注目されています。
 キリストのたとえ話(ルカ15章11~32節)の放蕩息子が飢えた時に目に止まったものが、家畜のえさであったイナゴマメでした。それは、有用であるにも関わらず軽んじられた、家出した放蕩息子自身の姿を表すものでした。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/22

2021年11月28日の聖書日課

(写真:ダイモンジソウ)
マルコ13:31-37
 13:31 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。
 13:32 その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
 13:33 気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。
 13:34 それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。
 13:35 だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。
 13:36 あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。
 13:37 目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/21

聖書の植物~ヒョウタン


「神殿内部の杉の板には、ひょうたん模様と
花模様が浮き彫りにされており、
全部、杉の板で、石は見えなかった。」
(第一列王記6章18節)

 ヒョウタンは古代より水筒などの食器として用いられてきた、生活に身近な植物です。アフリカが原産地ですが、便利であり育てやすいために人の手によって世界中に広がり、日本には縄文時代に渡ってきました。
 ソロモン王によって建設された神殿にも、ヒョウタン模様が用いられました。神が人のただ中に住まうことを示す神殿の中で(第一列王記6章13節)、ヒョウタン模様は神と人との交わりを間近に見守っていました。

(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳』2003年版)
 


 

2021/11/15

2021年11月21日の聖書日課

(写真:イソギク)
第一テモテ1:12-17
 1:12 わたしは、自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエスに感謝する。主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。
 1:13 わたしは以前には、神をそしる者、迫害する者、不遜な者であった。しかしわたしは、これらの事を、信仰がなかったとき、無知なためにしたのだから、あわれみをこうむったのである。
 1:14 その上、わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスにある信仰と愛とに伴い、ますます増し加わってきた。
 1:15 「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世にきて下さった」という言葉は、確実で、そのまま受けいれるに足るものである。わたしは、その罪人のかしらなのである。
 1:16 しかし、わたしがあわれみをこうむったのは、キリスト・イエスが、まずわたしに対して限りない寛容を示し、そして、わたしが今後、彼を信じて永遠のいのちを受ける者の模範となるためである。
 1:17 世々の支配者、不朽にして見えざる唯一の神に、世々限りなく、ほまれと栄光とがあるように、アァメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/14

聖書の植物~ウリ

(写真:コロシントウリ)

「つる草のあるのを見て、
その野うりを一包つんできて、
煮物のかまの中に切り込んだ。」
(列王紀下4章39節)

 ウリは、植物分類上はメロンと同一種と考えられています。ウリやメロンは品種改良の長い歴史の結果甘く、食べられるようになりましたが、野生の原種は苦く、食べられないものでした。
 預言者エリシャのともがらが野に出てウリを採取して、煮物にして食べようとしましたが、非常に苦くて食べられませんでした。恐らくそれはウリの原種であるコロシントウリであったと思われます。しかし、神はエリシャを通して煮物の苦味と毒を消し、ききんに苦しむ人々を救われました(列王紀下4章38~41節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

 

2021/11/11

2021年12月19日(日) クリスマス礼拝(及び年始の予定)

 2021年の志村キリスト教会のクリスマス礼拝は、定例集会の枠の中で行います。例年のお楽しみの食事会は、今回は残念ながらありません。ご一緒に世界の救いを求めて祈りましょう。
 合わせて、新年の教会予定についてもお知らせいたします。

クリスマス礼拝  12月19日(日)10:30~11:30

元旦礼拝 2022年1月1日(土) 10:30~11:30

第一主日礼拝 2022年1月2日(日) 10:30~11:30

 

2021/11/08

2021年11月14日の聖書日課

(写真:カリン)
出エジプト6:2-8
 6:2 神はモーセに言われた、「わたしは主である。
 6:3 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブには全能の神として現れたが、主という名では、自分を彼らに知らせなかった。
 6:4 わたしはまたカナンの地、すなわち彼らが寄留したその寄留の地を、彼らに与えるという契約を彼らと立てた。
 6:5 わたしはまた、エジプトびとが奴隷としているイスラエルの人々のうめきを聞いて、わたしの契約を思い出した。
 6:6 それゆえ、イスラエルの人々に言いなさい、『わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトびとの労役の下から導き出し、奴隷の務から救い、また伸べた腕と大いなるさばきをもって、あなたがたをあがなうであろう。
 6:7 わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。わたしがエジプトびとの労役の下からあなたがたを導き出すあなたがたの神、主であることを、あなたがたは知るであろう。
 6:8 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブに与えると手を挙げて誓ったその地にあなたがたをはいらせ、それを所有として、与えるであろう。わたしは主である』と」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/07

聖書の植物~アシ

「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。
風に揺らぐ葦であるか。」(マタイ11章7節)

 アシは世界中の温帯地域の水辺に育つ植物で、日本では北海道から沖縄まで自生しています。人間の生活にも身近な植物で、家の屋根や敷物、よしずやすだれ、筆や楽器、杖の材料として利用されています(列王紀下18章21節)。
 アシの穂がうなだれる様子から弱さの象徴と見られることもありますが(イザヤ42章3節)、強い風で吹き倒されても立ち上がり、海の塩分にも負けずに育つ強さも持っています。アシは人間の強さと弱さを同時に表すことのできる植物です。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/01

2021年11月7日の聖書日課

(写真:リンドウ)
ヤコブ2:14-20
 2:14 わたしの兄弟たちよ。ある人が自分には信仰があると称していても、もし行いがなかったら、なんの役に立つか。その信仰は彼を救うことができるか。
 2:15 ある兄弟または姉妹が裸でいて、その日の食物にもこと欠いている場合、
 2:16 あなたがたのうち、だれかが、「安らかに行きなさい。暖まって、食べ飽きなさい」と言うだけで、そのからだに必要なものを何ひとつ与えなかったとしたら、なんの役に立つか。
 2:17 信仰も、それと同様に、行いを伴わなければ、それだけでは死んだものである。
 2:18 しかし、「ある人には信仰があり、またほかの人には行いがある」と言う者があろう。それなら、行いのないあなたの信仰なるものを見せてほしい。そうしたら、わたしの行いによって信仰を見せてあげよう。
 2:19 あなたは、神はただひとりであると信じているのか。それは結構である。悪霊どもでさえ、信じておののいている。
 2:20 ああ、愚かな人よ。行いを伴わない信仰のむなしいことを知りたいのか。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/31

聖書の植物~ザクロ

 「そのすそには青糸、紫糸、緋糸で、
ざくろを作り、そのすその周囲につけ…」
(出エジプト28章33節)

 ザクロはトルコ原産の果樹で、日本には平安時代に渡ってきました。イスラエルには「エンリンモン」(ザクロの泉)という地名があり(ネヘミヤ11章29節)、古くから花と実の美しさが好まれてきました。熟した実の中からのぞく宝石のような種は多産の象徴と考えられて、様々なデザインの原案となりました。
 神と人の仲介者である祭司の衣装にも、栄えと麗しきの象徴としてザクロのデザインが編み込まれました(出エジプト28章2節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/25

2021年10月31日の聖書日課

(写真:クリ)
マルコ7:14-23
 7:14 それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた、「あなたがたはみんな、わたしの言うことを聞いて悟るがよい。
 7:15 すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。
 7:16 聞く耳のある者は聞くがよい」。
 7:17 イエスが群衆を離れて家にはいられると、弟子たちはこの譬について尋ねた。
 7:18 すると、言われた、「あなたがたも、そんなに鈍いのか。すべて、外から人の中にはいって来るものは、人を汚し得ないことが、わからないのか。
 7:19 それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。
 7:20 さらに言われた、「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。
 7:21 すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る。不品行、盗み、殺人、
 7:22 姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴。 7:23これらの悪はすべて内部から出てきて、人をけがすのである」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/10/24

聖書の植物~リンゴ

(写真:ヒメリンゴ)

 「おりにかなって語る言葉は、
銀の彫り物に金のりんごをはめたようだ。」
(箴言25章11節)


 リンゴは原産地の中央アジアから東西へ渡っていきました。古代から美しい花色と香り高い実が愛好されてきましたが、当時は接ぎ木などの技術が発達しておらず、実はヒメリンゴほどの大きさしかありませんでした。ヘブル語では「タップア」といい、イスラエルでも地名に残るように知られていた果樹でした(ヨシュア12章17節)。
 聖書はしばしば言葉についての教訓を語っており、良い言葉は芳しい香りを放つリンゴにたとえられています。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/18

2021年10月24日の聖書日課

(写真:ニラ)
 黙示録4:1-11
 4:1 その後、わたしが見ていると、見よ、開いた門が天にあった。そして、さきにラッパのような声でわたしに呼びかけるのを聞いた初めの声が、「ここに上ってきなさい。そうしたら、これから後に起るべきことを、見せてあげよう」と言った。
 4:2 すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。
 4:3 その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。
 4:4 また、御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。
 4:5 御座からは、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが、発していた。また、七つのともし火が、御座の前で燃えていた。これらは、神の七つの霊である。
 4:6 御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。
 4:7 第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。
 4:8 この四つの生き物には、それぞれ六つの翼があり、その翼のまわりも内側も目で満ちていた。そして、昼も夜も、絶え間なくこう叫びつづけていた、
「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
全能者にして主なる神。
昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者」。
 4:9 これらの生き物が、御座にいまし、かつ、世々限りなく生きておられるかたに、栄光とほまれとを帰し、また、感謝をささげている時、
 4:10 二十四人の長老は、御座にいますかたのみまえにひれ伏し、世々限りなく生きておられるかたを拝み、彼らの冠を御座のまえに、投げ出して言った、
 4:11 「われらの主なる神よ、
あなたこそは、
栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。
あなたは万物を造られました。
御旨によって、万物は存在し、
また造られたのであります」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/17

聖書の植物~ナツメヤシ

「初めの日に、美しい木の実と、なつめやしの枝
…を取って、七日の間あなたがたの神、
主の前に楽しまなければならない。」
(レビ23章40節)

 ナツメヤシはイスラエルの南方、北アフリカやペルシャ湾沿岸地域に自生するヤシの一種です。実(デーツ)や樹液が甘く、枝(実は葉)が編み細工に利用されるなど、中東では古代より好まれた植物です。砂漠のオアシスに群生しますが(出エジプト15章27節)、日本などの北方地域では育たず、ナツメヤシの枝を用いるべき「枝の主日」(ヨハネ12章13節)ではシュロが代用されます。
 イスラエルの秋の祭りである「仮庵の祭り」でもナツメヤシの枝が用いられ、神の民の繁栄を象徴する植物です(詩篇92篇12節)。 

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

 

2021/10/11

2021年10月17日の聖書日課

(写真:ケイトウ)

イザヤ33:17-22
 33:17 あなたの目は麗しく飾った王を見、
遠く広い国を見る。
 33:18 あなたの心はかの恐ろしかった事を思い出す。
「数を調べた者はどこにいるか。
みつぎを量った者はどこにいるか。
やぐらを数えた者はどこにいるか」。
 33:19 あなたはもはや高慢な民を見ない。
かの民の言葉はあいまいで、聞きとりがたく、
その舌はどもって、悟りがたい。
 33:20 定めの祭の町シオンを見よ。
あなたの目は平和なすまい、
移されることのない幕屋エルサレムを見る。
その杭はとこしえに抜かれず、
その綱は、ひとすじも断たれることはない。
 33:21 主は威厳をもってかしこにいまし、
われわれのために広い川と流れのある所となり、
その中には、こぐ舟も入らず、
大きな船も過ぎることはない。
 33:22 主はわれわれのさばき主、
主はわれわれのつかさ、
主はわれわれの王であって、われわれを救われる。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/10

聖書の植物~タマリスク


 「アブラハムはベエル・シェバに
一本のタマリスクの木を植え、そこで永遠の神、
主の御名を呼び求めた。」(創世記21章33節) 

  タマリスクは乾燥と塩分に強い木であり、乾燥地帯の水辺近くに育ちます。針のような細い葉、一年に数回咲くピンクの小さな花のため、涼しげな印象を受けます。日本には江戸時代に観賞用として中国から渡来しました。日本語名はギョリュウ(御柳)と言います。
 イスラエルでは砂漠に緑と木陰をもたらすため、盛んに植林されました。タマリスクは大切な契約の印、記念樹としても植えられ、大きく育ってその土地の目印ともなりました(第一サムエル31章13節)。

(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』2017年版)

2021/10/04

2021年10月10日の聖書日課

(写真:シュウメイギク)
マタイ22:15-22
 22:15 そのときパリサイ人たちがきて、どうかしてイエスを言葉のわなにかけようと、相談をした。
 22:16 そして、彼らの弟子を、ヘロデ党の者たちと共に、イエスのもとにつかわして言わせた、「先生、わたしたちはあなたが真実なかたであって、真理に基いて神の道を教え、また、人に分け隔てをしないで、だれをもはばかられないことを知っています。
 22:17 それで、あなたはどう思われますか、答えてください。カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。
 22:18 イエスは彼らの悪意を知って言われた、「偽善者たちよ、なぜわたしをためそうとするのか。
 22:19 税に納める貨幣を見せなさい」。彼らはデナリ一つを持ってきた。
 22:20 そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。
 22:21 彼らは「カイザルのです」と答えた。するとイエスは言われた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。
 22:22 彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/10/03

聖書の植物~ワタ

「そこには白綿布の垂幕と青色のとばりとがあって、
紫色の細布のひもで銀の輪および大理石の柱に
つながれていた。」(エステル1章6節)

 ワタはインド、メキシコ等の熱帯地域の原産で、種の表面から生じる綿毛が綿布の素材となり、種そのものからも食用油が採れます。衣服に亜麻布を用いていた古代イスラエル人は、東方の国から輸入された綿布の軽さ、柔らかさに驚きました。
 旧約聖書のエステル記は、イスラエルの東方、アケメネス朝ペルシャ帝国で活躍したエステルたちユダヤ人の物語です。白綿布等の異国の王宮の豪華絢爛さの影で、ユダヤ人の信仰と神の見えざる御手のわざを垣間見ることができます。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/27

2021年9月26日(日) 八木原神学生実習終了

八木原海神学生(写真右)

  2021年4月から9月にかけて、中央聖書神学校の八木原海神学生(3分メッセージ)が毎週日曜日、教会実習のため志村キリスト教会に来られました。コロナ禍の様々な課題を共有して、志村教会の兄弟姉妹とともに最善を尽くして奉仕してくれました。あっという間の6ヶ月間、名残惜しくもお別れしました。卒業後は牧師として再会できますように、学びの祝福をお祈りします。

2021年10月3日の聖書日課

(写真:ススキ)

ヨシュア6:1-5
 6:1 さてエリコは、イスラエルの人々のゆえに、かたく閉ざして、出入りするものがなかった。
 6:2 主はヨシュアに言われた、「見よ、わたしはエリコと、その王および大勇士を、あなたの手にわたしている。
 6:3 あなたがた、いくさびとはみな、町を巡って、町の周囲を一度回らなければならない。六日の間そのようにしなければならない。
 6:4 七人の祭司たちは、おのおの雄羊の角のラッパを携えて、箱に先立たなければならない。そして七日目には七度町を巡り、祭司たちはラッパを吹き鳴らさなければならない。
 6:5 そして祭司たちが雄羊の角を長く吹き鳴らし、そのラッパの音が、あなたがたに聞える時、民はみな大声に呼ばわり、叫ばなければならない。そうすれば、町の周囲の石がきは、くずれ落ち、民はみなただちに進んで、攻め上ることができる」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/09/26

聖書の植物~ブドウ


「わたしはまことのぶどうの木、
わたしの父は農夫である。」
(ヨハネ15章1節)

ブドウは最古の栽培植物の一つです(創世記9章20節)。イスラエルの乾燥した気候はブドウ栽培に適していて、甘い良質のブドウが生産されてきました。生食、干しブドウ、ワイン等、イスラエルの食卓を一年中賑わせています。
 古代から様々な栽培技術を活用して、農夫は良質な果実を得るために常に注意深く手入れを行います(イザヤ5章2節)。神は私たちを、ブドウを育てる農夫のように日々清められ(ヨハネ15章2節)、命の源なるキリストに接ぎ木されて育んでくださいます(ヨハネ15章5節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)


 

2021/09/20

2021年9月26日の聖書日課

 (写真:ソバ)

テサロニケ第二3:6-13
 3:6 兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた言伝えに従わないすべての兄弟たちから、遠ざかりなさい。
 3:7 わたしたちに、どうならうべきであるかは、あなたがた自身が知っているはずである。あなたがたの所にいた時には、わたしたちは怠惰な生活をしなかったし、
 3:8 人からパンをもらって食べることもしなかった。それどころか、あなたがたのだれにも負担をかけまいと、日夜、労苦し努力して働き続けた。
 3:9 それは、わたしたちにその権利がないからではなく、ただわたしたちにあなたがたが見習うように、身をもって模範を示したのである。
 3:10 また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。
 3:11 ところが、聞くところによると、あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことである。
 3:12 こうした人々に対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主イエス・キリストによって命じまた勧める。
 3:13 兄弟たちよ。あなたがたは、たゆまずに良い働きをしなさい。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/19

聖書の植物~イチジクグワ

「それでイエスを見るために、前の方に走って行って、
いちじく桑の木に登った。」(ルカ19章4節)


 イチジクグワとは、イチジクに近縁であるクワ科の植物です。イチジクに似た実をつけ、クワに似た葉を持っています。東アフリカが原産地で、エジプトを経てイスラエルに導入されました。実が食用となるほか、軽い木材として利用できるため、イスラエルで盛んに植林されました(列王紀上10章27節)。
 イチジクグワの木は枝をたくさん出す性質があり、木登りにうってつけです。取税人のザアカイはイエス・キリストを一目見たいと思い、この木の上に登りました。そして、お金よりも価値のある神の救いを得ることができました(ルカ19章9節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/13

2021年9月19日の聖書日課

(写真:オシロイバナ)

マタイ19:16-22
 19:16 すると、ひとりの人がイエスに近寄ってきて言った、「先生、永遠の生命を得るためには、どんなよいことをしたらいいでしょうか」。
 19:17 イエスは言われた、「なぜよい事についてわたしに尋ねるのか。よいかたはただひとりだけである。もし命に入りたいと思うなら、いましめを守りなさい」。
 19:18 彼は言った、「どのいましめですか」。イエスは言われた、「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証を立てるな。
 19:19 父と母とを敬え』。また『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』」。
 19:20 この青年はイエスに言った、「それはみな守ってきました。ほかに何が足りないのでしょう」。
 19:21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。
 19:22 この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/09/12

聖書の植物~イチジク

 

「見よ、主の宮の前に置かれているいちじくを盛った
二つのかごがあった。」(エレミヤ24章1節)

 イチジクは古代より栽培されてきた果樹です。夏に外側から見えない不思議な花を咲かせますが、秋にかけて実が熟し、あたりに芳しい香りを放ちます。日本には主に江戸時代以降、原産地の西アジアから中国を経由してやってきました。聖地イスラエルでも家々の軒先に植えられ、満ち足りた生活の象徴として愛されました(列王紀上4章25節)。

 預言者エレミヤの時代、イスラエルの人々はバビロン捕囚の憂き目に遭いました(エレミヤ24章1節)。捕囚から逃れた人々は自らの境遇を幸いとし、捕囚に遭った人々の境遇を災難とみなしました。しかし、人々の判断とは異なり、聖書の神は捕囚に遭ったエコニヤ(エホヤキン)たちを保護し、彼らをイスラエルの末裔として永らえさせました(エレミヤ52章31~34節)。

 挿し木で簡単に増やせるイチジクのように、神は神の民を顧みて、命の祝福を与えられます(エレミヤ24章4~7節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/06

2021年9月12日の聖書日課

(写真:クズ)

詩篇15:1-5
 15:1 主よ、あなたの幕屋にやどるべき者はだれですか、
あなたの聖なる山に住むべき者はだれですか。
 15:2 直く歩み、義を行い、心から真実を語る者、
 15:3 その舌をもってそしらず、その友に悪をなさず、
隣り人に対するそしりを取りあげず、
 15:4 その目は神に捨てられた者を卑しめ、
主を恐れる者を尊び、
誓った事は自分の損害になっても変えることなく、
 15:5 利息をとって金銭を貸すことなく、まいないを取って
罪のない者の不利をはかることをしない人である。
これらの事を行う者は
とこしえに動かされることはない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/09/05

2021年9月5日(日) 「聖書の植物」連載開始


  今月より毎週日曜日に「聖書の植物」を投稿します。私たちの日々の生活に身近な植物や、聖書に登場する珍しい植物にまつわる聖書のメッセージをお届けします。先月まで毎週投稿した「3分メッセージ」は、今後は不定期に更新します。合わせて日々の家庭礼拝等でご利用いただけましたら幸いです。

聖書の植物~パピルス

「しかし、もう隠しきれなくなったので、パピルスで編んだかごを取り、
それにアスファルトと樹脂とを塗って、子をその中に入れ、
これをナイル川の岸の葦の中においた。」(出エジプト2章3節)

 パピルスは古代エジプトのナイル川のほとりに自然に生えていた植物です。後の時代には様々な用途のために栽培されるようになりました。古代の世界では紙の原料となったほか、靴や舟の材料としても用いられました。パピルスは人間の生活を支える大切な植物でした。
 エジプトに寄留していたイスラエル人は弾圧を受けて苦しんでいました(出エジプト1章)。とある夫婦はわが子をパピルス製のかごに入れて、ナイル川の葦の茂みの中に隠しました。この子は弾圧のために殺さなければなりませんでしたが、両親はこの子が生きのびることができる望みを託して、パピルスのかごに隠したのです。
 彼らの願いはかなえられました。この子はエジプトの王様の娘に拾われて、モーセ(引き出す)という名前をつけられて成長することができました(出エジプト2章1~10節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/09/04

3分メッセージ索引(2019年~2021年)

旧約聖書 章節 新約聖書 章節
創世記 1:1-525:31-3237:18-20 マタイ 3:114:3-44:196:1
6:9-13(主の祈り12345678)、
6:2011:3012:3924:4427:37-38
出エジプト 2:1015:224:1133:11 ルカ 8:1-312:35-3613:1514:1119:26
申命記 6:20-21 ヨハネ 1:231:45-462:13-174:36
6:19-206:518:1210:30-31
12:315:2616:3318:3721:12
ヨシュア 24:19 使徒 2:1-23:1612:1113:2624:14-15
列王紀上 17:13-1419:10-13 ローマ 6:117:47:1112:9
歴代志下 7:11-12 コリント第一 15:51
ヨブ 23:1028:28 コリント第二 5:48:9
詩篇 30:4-534:18-1949:7-8
67:1-292:12-13103:2
125:4-5136:1145:16146:3-5
ガラテヤ 6:14
イザヤ 9:212:340:2644:6
48:652:759:1662:2
エペソ 2:103:64:15:45:9
エレミヤ 28:931:15 ピリピ 4:6-74:17
エゼキエル 18:3137:3 テモテ第一 4:86:12
ホセア 14:1 ヘブル 1:5
アモス 5:24 ヤコブ 1:172:1
ミカ 2:124:55:2 ペテロ第一 2:214:16


ペテロ第二 1:16


ヨハネ第一 2:27


黙示録 5:1221:3-4
(救いの証し) 生田新一生田ハエノ小嶋隆日高基善日高佐和子平松公平八木原海

2021/09/01

2021年9月5日の聖書日課

 

(写真:ナデシコ)

コリント第一1:10-17
 1:10 さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの名によって、あなたがたに勧める。みな語ることを一つにし、お互の間に分争がないようにし、同じ心、同じ思いになって、堅く結び合っていてほしい。
 1:11 わたしの兄弟たちよ。実は、クロエの家の者たちから、あなたがたの間に争いがあると聞かされている。
 1:12 はっきり言うと、あなたがたがそれぞれ、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケパに」「わたしはキリストに」と言い合っていることである。
 1:13 キリストは、いくつにも分けられたのか。パウロは、あなたがたのために十字架につけられたことがあるのか。それとも、あなたがたは、パウロの名によってバプテスマを受けたのか。
 1:14 わたしは感謝しているが、クリスポとガイオ以外には、あなたがたのうちのだれにも、バプテスマを授けたことがない。
 1:15 それはあなたがたがわたしの名によってバプテスマを受けたのだと、だれにも言われることのないためである。
 1:16 もっとも、ステパナの家の者たちには、バプテスマを授けたことがある。しかし、そのほかには、だれにも授けた覚えがない。
 1:17 いったい、キリストがわたしをつかわされたのは、バプテスマを授けるためではなく、福音を宣べ伝えるためであり、しかも知恵の言葉を用いずに宣べ伝えるためであった。それは、キリストの十字架が無力なものになってしまわないためなのである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/08/29

2021年8月29日3分メッセージ



 イザヤ48章6節をお読みします。
あなたはすでに聞いた、すべてこれが成ったことを見よ。あなたがたはこれを宣べ伝えないのか。わたしは今から新しい事、あなたがまだ知らない隠れた事をあなたに聞かせよう。


 イザヤ書は、神の民イスラエル人に告げた預言者イザヤの言葉をまとめた書です。時に預言者は神から預かった言葉をそのまま語り、時に神の言葉の主旨を預言者自身の言葉によって語り、神の民を言葉によって教え導きました。
 イスラエル人の民族名は先祖の一人であるヤコブに由来します。ヤコブは神の使いから「イスラエル」という新しい名前をもらいました(創世記32章28節)。そのほか、イスラエル人は民族の長い歴史の中で神の様々な奇跡を体験し、その都度神のメッセンジャーである預言者たちから言葉によって教育されました。そのようにしてイスラエル人は神の民と呼ばれ、その名にふさわしい宗教文化を培い、子々孫々に継承していきました(イザヤ48章1、2節)。
 しかし、イスラエル人の宗教性は表面的な、名ばかりのものでした。そのため、彼らは出エジプト(イザヤ11章16節)やバビロン捕囚(イザヤ39章6節)など、長い歴史の中で多くの挫折とそこからの再起を経験しました。それらの経験は決して自然な人間の営みによるものではなく、神の歴史への介入の結果でした。それらの経験をイスラエル人自らが反省し、そこから神の新しい、創造的な救いの業を待ち望むよう預言者は語りました(イザヤ48章7節)。
 今日の私たちも同じように聖書から学ぶことができます。私たちの人生を省みつつ、新しいことをなさる神に期待して今日も歩き出しましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。聖書は私たちの思いをはるかに超えて大きく、また遠くの出来事を見せて、考えさせてくれます。いにしえの人々の人生に私たちは学ぶことができますように。そして神が新しく切り開かれる将来を信じて、日々前進し続けることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)