2021/11/28

聖書の植物~イナゴマメ

「彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと
思うほどであったが、何もくれる人はなかった。」
(ルカ15章16節)

 イナゴマメは地中海沿岸原産の植物です。新約聖書のギリシャ語では「ケラティオン(角豆)」と言います。豆のさやに甘みがあり、古代から甘味料や家畜のえさとして用いられました。英語では「キャロブ(carob)」と言い、栄養豊富な健康食品として注目されています。
 キリストのたとえ話(ルカ15章11~32節)の放蕩息子が飢えた時に目に止まったものが、家畜のえさであったイナゴマメでした。それは、有用であるにも関わらず軽んじられた、家出した放蕩息子自身の姿を表すものでした。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/22

2021年11月28日の聖書日課

(写真:ダイモンジソウ)
マルコ13:31-37
 13:31 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。
 13:32 その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
 13:33 気をつけて、目をさましていなさい。その時がいつであるか、あなたがたにはわからないからである。
 13:34 それはちょうど、旅に立つ人が家を出るに当り、その僕たちに、それぞれ仕事を割り当てて責任をもたせ、門番には目をさましておれと、命じるようなものである。
 13:35 だから、目をさましていなさい。いつ、家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、にわとりの鳴くころか、明け方か、わからないからである。
 13:36 あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかも知れない。
 13:37 目をさましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人々に言うのである」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/21

聖書の植物~ヒョウタン


「神殿内部の杉の板には、ひょうたん模様と
花模様が浮き彫りにされており、
全部、杉の板で、石は見えなかった。」
(第一列王記6章18節)

 ヒョウタンは古代より水筒などの食器として用いられてきた、生活に身近な植物です。アフリカが原産地ですが、便利であり育てやすいために人の手によって世界中に広がり、日本には縄文時代に渡ってきました。
 ソロモン王によって建設された神殿にも、ヒョウタン模様が用いられました。神が人のただ中に住まうことを示す神殿の中で(第一列王記6章13節)、ヒョウタン模様は神と人との交わりを間近に見守っていました。

(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳』2003年版)
 


 

2021/11/15

2021年11月21日の聖書日課

(写真:イソギク)
第一テモテ1:12-17
 1:12 わたしは、自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエスに感謝する。主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。
 1:13 わたしは以前には、神をそしる者、迫害する者、不遜な者であった。しかしわたしは、これらの事を、信仰がなかったとき、無知なためにしたのだから、あわれみをこうむったのである。
 1:14 その上、わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスにある信仰と愛とに伴い、ますます増し加わってきた。
 1:15 「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世にきて下さった」という言葉は、確実で、そのまま受けいれるに足るものである。わたしは、その罪人のかしらなのである。
 1:16 しかし、わたしがあわれみをこうむったのは、キリスト・イエスが、まずわたしに対して限りない寛容を示し、そして、わたしが今後、彼を信じて永遠のいのちを受ける者の模範となるためである。
 1:17 世々の支配者、不朽にして見えざる唯一の神に、世々限りなく、ほまれと栄光とがあるように、アァメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/11/14

聖書の植物~ウリ

(写真:コロシントウリ)

「つる草のあるのを見て、
その野うりを一包つんできて、
煮物のかまの中に切り込んだ。」
(列王紀下4章39節)

 ウリは、植物分類上はメロンと同一種と考えられています。ウリやメロンは品種改良の長い歴史の結果甘く、食べられるようになりましたが、野生の原種は苦く、食べられないものでした。
 預言者エリシャのともがらが野に出てウリを採取して、煮物にして食べようとしましたが、非常に苦くて食べられませんでした。恐らくそれはウリの原種であるコロシントウリであったと思われます。しかし、神はエリシャを通して煮物の苦味と毒を消し、ききんに苦しむ人々を救われました(列王紀下4章38~41節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

 

2021/11/11

2021年12月19日(日) クリスマス礼拝(及び年始の予定)

 2021年の志村キリスト教会のクリスマス礼拝は、定例集会の枠の中で行います。例年のお楽しみの食事会は、今回は残念ながらありません。ご一緒に世界の救いを求めて祈りましょう。
 合わせて、新年の教会予定についてもお知らせいたします。

クリスマス礼拝  12月19日(日)10:30~11:30

元旦礼拝 2022年1月1日(土) 10:30~11:30

第一主日礼拝 2022年1月2日(日) 10:30~11:30

 

2021/11/08

2021年11月14日の聖書日課

(写真:カリン)
出エジプト6:2-8
 6:2 神はモーセに言われた、「わたしは主である。
 6:3 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブには全能の神として現れたが、主という名では、自分を彼らに知らせなかった。
 6:4 わたしはまたカナンの地、すなわち彼らが寄留したその寄留の地を、彼らに与えるという契約を彼らと立てた。
 6:5 わたしはまた、エジプトびとが奴隷としているイスラエルの人々のうめきを聞いて、わたしの契約を思い出した。
 6:6 それゆえ、イスラエルの人々に言いなさい、『わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトびとの労役の下から導き出し、奴隷の務から救い、また伸べた腕と大いなるさばきをもって、あなたがたをあがなうであろう。
 6:7 わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。わたしがエジプトびとの労役の下からあなたがたを導き出すあなたがたの神、主であることを、あなたがたは知るであろう。
 6:8 わたしはアブラハム、イサク、ヤコブに与えると手を挙げて誓ったその地にあなたがたをはいらせ、それを所有として、与えるであろう。わたしは主である』と」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/07

聖書の植物~アシ

「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。
風に揺らぐ葦であるか。」(マタイ11章7節)

 アシは世界中の温帯地域の水辺に育つ植物で、日本では北海道から沖縄まで自生しています。人間の生活にも身近な植物で、家の屋根や敷物、よしずやすだれ、筆や楽器、杖の材料として利用されています(列王紀下18章21節)。
 アシの穂がうなだれる様子から弱さの象徴と見られることもありますが(イザヤ42章3節)、強い風で吹き倒されても立ち上がり、海の塩分にも負けずに育つ強さも持っています。アシは人間の強さと弱さを同時に表すことのできる植物です。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/11/01

2021年11月7日の聖書日課

(写真:リンドウ)
ヤコブ2:14-20
 2:14 わたしの兄弟たちよ。ある人が自分には信仰があると称していても、もし行いがなかったら、なんの役に立つか。その信仰は彼を救うことができるか。
 2:15 ある兄弟または姉妹が裸でいて、その日の食物にもこと欠いている場合、
 2:16 あなたがたのうち、だれかが、「安らかに行きなさい。暖まって、食べ飽きなさい」と言うだけで、そのからだに必要なものを何ひとつ与えなかったとしたら、なんの役に立つか。
 2:17 信仰も、それと同様に、行いを伴わなければ、それだけでは死んだものである。
 2:18 しかし、「ある人には信仰があり、またほかの人には行いがある」と言う者があろう。それなら、行いのないあなたの信仰なるものを見せてほしい。そうしたら、わたしの行いによって信仰を見せてあげよう。
 2:19 あなたは、神はただひとりであると信じているのか。それは結構である。悪霊どもでさえ、信じておののいている。
 2:20 ああ、愚かな人よ。行いを伴わない信仰のむなしいことを知りたいのか。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)