教会は、a)キリストのからだ(コロサイ2:19)、b)神の宮(ペテロ第一2:4-6)、c)キリストの花嫁(コリント第二11:2)にたとえられています。それぞれ、キリストはかしら、礎石、花婿(夫)として教会に属しています。
新約の「教会」(マタイ16:18)は、旧約の「会衆」(出エジプト12:3)がひな型となっています。荒野に「幕屋」が神の宮として建てられた(出エジプト40章)のに対し、ペンテコステの日に教会に聖霊が注がれ(使徒2:4)、「聖霊の宮」(コリント第一6:19)が誕生しました。ダビデが神のすまいを建てたいと願った(サムエル下7章)のを受けてソロモンが「神殿」を建てましたが(列王紀上5~8章)、新約は教会こそ「神のすまい」であると言います(エペソ2:20-22)。
キリストは昇天する前に弟子たちにこう命じました。「あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマ(洗礼)を施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。」(マタイ28:19-20)私たち教会は今日も主の命に従い、キリストを信ずべきことを教え、洗礼を授け、教会の交わりを保っています(使徒2:38-47)。
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)