2022/12/25

2022年12月25日3分メッセージ



 テトス2章11節から13節までをお読みします。
すべての人を救う神の恵みが現れた。そして、わたしたちを導き、不信心とこの世の情欲とを捨てて、慎み深く、正しく、信心深くこの世で生活し、祝福に満ちた望み、すなわち、大いなる神、わたしたちの救主キリスト・イエスの栄光の出現を待ち望むようにと、教えている。

 クリスマスは、救い主キリスト・イエスが生まれてこの世に現れたことを祝う祭りです。クリスマスの様々な飾りつけはキリストの出現を示す、いわば視覚教材として用いられてきました。
 その本来のクリスマスの意義を深く鑑みると、クリスマスにふさわしい祝い方があることに気づかされます。それは、ただ楽しければ良いというものではなく、喜びの中にも「慎み深く、正しく、信心深く」祝うことが必要ですし、何よりも「神の恵み」を表現して伝えるクリスマスでなくてはなりません。
 世の中にあふれているクリスマスは、暗く寂しい冬の季節に陽気な雰囲気を伝えているかもしれません。しかしそれだけではない、神の恵みを伝えるクリスマスを世界各地のキリスト教会では毎年大切に守り続けています。
 「見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。」(マタイ2章9~11節)
 今年のクリスマスは、主役であるイエス・キリストが中心のクリスマスを祝うことができますように。「祝福に満ちた望み」にあふれたクリスマスを迎えられますよう、キリストの祝福をお祈りいたします。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは今年も喜ばしいクリスマスを迎えることができました。喜びと感謝とともに、慎み深く、正しい心でクリスマスを祝うことができますように。クリスマスを通して、神の恵みを豊かに味わうことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・252「羊は眠れり」

1)羊は眠れり 草の床に
冴えゆく冬の夜 霜も見えつ
はるかに響くは 風か 水か
否とよ み使い 歌うみ歌

2)真昼に劣らぬ くしき光
み空のかなたに 照りかがやく
救いをもたらす 神の御子の
生まれし喜び 告ぐる星か

3)天(あめ)には栄え 神にあれや
土には穏やか 人にあれ と
昔のしらべを 今にかえし
歌えや友らよ 声もたかく

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/19

2022年12月25日の聖書日課

(写真:ヤドリギ)

テトス2:11-15
 2:11 すべての人を救う神の恵みが現れた。
 2:12 そして、わたしたちを導き、不信心とこの世の情欲とを捨てて、慎み深く、正しく、信心深くこの世で生活し、
 2:13 祝福に満ちた望み、すなわち、大いなる神、わたしたちの救主キリスト・イエスの栄光の出現を待ち望むようにと、教えている。
 2:14 このキリストが、わたしたちのためにご自身をささげられたのは、わたしたちをすべての不法からあがない出して、良いわざに熱心な選びの民を、ご自身のものとして聖別するためにほかならない。
 2:15 あなたは、権威をもってこれらのことを語り、勧め、また責めなさい。だれにも軽んじられてはならない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/18

2022年12月18日3分メッセージ



 コリント第一1章30節、31節をお読みします。
キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 この頃、街中を歩いたり、テレビを見たりしていると、クリスマスの飾り付けを目にしたり、クリスマスソングを耳にしたりします。日本ではクリスマスが最も活用されているのは、教会よりも企業の宣伝においてであるかもしれません。
 しかし、教会における本来のクリスマスでも、様々なクリスマス飾りや賛美歌はクリスマスの到来を告げ知らせるため、クリスマスの宣伝のために用いられています。クリスマスに関わる様々な習慣は、多くの人々に伝えるべき深いメッセージが込められています。
 「見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」(ルカ2章10~11節)
 クリスマスのメッセージは、最初に羊飼たちに伝えられました(ルカ2章8節)。二千年前のイスラエルでは、羊飼たちは「身分の低い者」、「軽んじられている者」でした(コリント第一1章28節)。本来のクリスマスの宣伝は、権力者やお金持ちに向けられたものではなく(コリント第一1章26節)、むしろ「この世の弱い者を選び」(コリント第一1章27節)、この世のものではない、天からの大きな喜びを伝えたのでした。
 今年のクリスマスも喜びの賛美歌をご一緒に歌いましょう。「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」(ルカ2章14節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。クリスマスの知らせは、私たちに大きな喜びと平和のメッセージを伝えています。私たちもこの喜びの輪に加わることができますように。私たちに喜びのメッセージが伝えられたことに感謝しつつ、天から受けた祝福を自らの誇りとすることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・267「ああベツレヘムよ」

1)ああベツレヘムよ 小さな町
静かな夜空に またたく星
恐れに満ちた 闇のなかに
希望の光は 今日かがやく

2)マリアを母とし 生まれたみ子
星々かがやけ 語り告げよ
みつかい歌え この喜び
神にはみ栄え 地に平和と

3)人はみな眠り 気づかぬまに
めぐみの賜物 天よりくる
心低くし 主を迎えよ
罪ある世界の 救い主を

4)ああベツレヘムの きよいみ子よ
今こそわれらは 心ひらく
すべての罪を とりのぞく主
共に宿る神 インマヌエルよ

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/12

2022年12月18日の聖書日課

(写真:シキミア)
 第一コリント1:26-31
 1:26 兄弟たちよ。あなたがたが召された時のことを考えてみるがよい。人間的には、知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、身分の高い者も多くはいない。
 1:27 それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、
 1:28 有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。
 1:29 それは、どんな人間でも、神のみまえに誇ることがないためである。
 1:30 あなたがたがキリスト・イエスにあるのは、神によるのである。キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。
 1:31 それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/11

2022年12月11日3分メッセージ



 ゼパニヤ3章17節をお読みします。
あなたの神、主はあなたのうちにいまし、勇士であって、勝利を与えられる。彼はあなたのために喜び楽しみ、その愛によってあなたを新にし、祭の日のようにあなたのために喜び呼ばわられる」。

 今年もクリスマスが近づいてきました。コロナ禍のために日常生活に様々な変化が強いられてきましたが、新たな状況に合わせて日常生活を取り戻そうとする動きも見られます。その際に、取り戻すべき日常は何であるかを見極めることが必要です。
 クリスマスとはキリスト教の祭りであり、それはイエス・キリストの降誕を喜び祝うための祭りです。クリスマスの本来の意義を取り戻してこそ、私たちはクリスマスを喜び楽しんで、祝うことができます。まさにクリスマスとは喜びが中心にある祭りです(ゼパニヤ3章14節)。
 心の底から喜ぶことができるためには、私たちの心から不安が取り除かれる必要があります。しかし、簡単には不安の種がなくならないかもしれません。また、周りから追いつめられるような苦しい立場に立たされているかもしれません(ゼパニヤ3章15節)。キリスト教は、そのような不安の中にある人々、追いつめられ虐げられている人々の助けとなってきました。
 彼らの助けとなるものは、聖書の神が共にいてくださる、という約束です(ゼパニヤ3章17節)。クリスマスは、助けを必要とする者のためにイエス・キリストが来られ、共にいてくださることを喜び祝う祭りです(マタイ1章23節)。
 クリスマスには、クリスチャンたちが教会に集まり、喜びの賛美歌を歌って祝います。教会はクリスマスを祝いたいという皆さんを歓迎いたします。聖書の神は皆さんをクリスマスの祝いに招いておられます。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。様々な物事に光を見いだせずにさまよう者たちに、イエス・キリストは光を与えるためにお生まれになりました(イザヤ9章1~2節)。私たちも聖書の言葉に励まされて、今年もクリスマスを祝いたいと思います。どうぞ私たちをあらゆる災いから守り、新しくされた心で喜びながら日々を過ごす者としてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

讃美歌21・258「牧人羊を」

1)牧人(まきびと)羊を 見守るその夜
はじめて天使は ノエルを伝えた
(くりかえし)
ノエル ノエル ノエル ノエル
主イエスは生まれた

2)神の子 主イエスは 貧しい姿で
この世に来られて まぶねに生まれた
(くりかえし)

3)博士は輝く その星たよりに
はるばるまぶねの 主イエスを訪ねた
(くりかえし)

4)喜びあふれて 東の博士は
主イエスを拝んで 宝をささげた
(くりかえし)

5)われらも今宵は 歌声合わせて
平和をもたらす 主イエスをたたえよう
(くりかえし)

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/07

モーセの十戒 目次

※出エジプト20章3~17節より抜粋

第一戒 あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。

第二戒 あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。

第三戒 あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。

第四戒 安息日を覚えて、これを聖とせよ。

第五戒 あなたの父と母を敬え。

第六戒 あなたは殺してはならない。

第七戒 あなたは姦淫してはならない。

第八戒 あなたは盗んではならない。

第九戒 あなたは隣人について、偽証してはならない。

第十戒 あなたは隣人の家をむさぼってはならない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/05

2022年12月11日の聖書日課

(写真:トベラ)

ゼパニヤ3:14-18
 3:14 シオンの娘よ、喜び歌え。
イスラエルよ、喜び呼ばわれ。
エルサレムの娘よ、心のかぎり喜び楽しめ。
 3:15 主はあなたを訴える者を取り去り、
あなたの敵を追い払われた。
イスラエルの王なる主はあなたのうちにいます。
あなたはもはや災を恐れることはない。
 3:16 その日、人々はエルサレムに向かって言う、
「シオンよ、恐れるな。
あなたの手を弱々しくたれるな。
 3:17 あなたの神、主はあなたのうちにいまし、
勇士であって、勝利を与えられる。
彼はあなたのために喜び楽しみ、
その愛によってあなたを新にし、
祭の日のようにあなたのために喜び呼ばわられる」。
 3:18 「わたしはあなたから悩みを取り去る。
あなたは恥を受けることはない。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/04

モーセの十戒 第十戒



 モーセの十戒の第十の戒め、出エジプト20章17節をお読みします。
あなたは隣人の家をむさぼってはならない。

 「あなたは盗んではならない。」(出エジプト20章15節)と戒める第八の戒めに続いて、第十の戒めは盗みを働く心の動機を戒めています。盗みを働く動機となるものは「むさぼり」、すなわち欲しがる心です。
 私たちが日々生活する社会においては、私たちが知ることのできる範囲で、すなわち実際の行動や、言葉や、他の人も確認できる証拠によってのみ、物事が正しいか正しくないかを判断することができます。もしある人が心の内側に秘めている思いを、他の人にもわかるように表に出すことがなければ、他の人は知ることができず、善悪も判断することができません。しかし、盗みの行為は、人の心からわき出る悪巧みから始まります。
 第十の戒めは、他人のむさぼりの心を戒めるものではありません。戒めは「あなた」に向けられたものであり、盗みを働こうとする人の心の内側に秘められた、盗みへと誘うむさぼりの心、それも自分だけが知っている、自分の心のうちにあるむさぼりの心を戒める教えです。  聖書はむさぼりや貪欲を罪とします(コロサイ3章5節)。盗みの言い訳とされている「出来心」や「気の迷い」は決して正当な理由とはなりません(マタイ5章29~30節)。自らを律することのできないような欲望や誘惑は避けなければなりません(ヤコブ1章13~14節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。聖書の教えは、この世の秩序を保つ社会のルールであるに留まらず、私たちの内に秘めた思いに対しても語り掛ける教えです。この世に生きる私たちに正しい道を教えてください。また、私たち自身も神の助けをいただいて、正しい歩みをすることができるように、私たちに新しい心を与えてください(エゼキエル18章31節)。

 イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/12/03

讃美歌21・262「聞け天使の歌」

1)聞け 天使の歌 み子には栄光
地には平和あれ 世の人々に
ダビデの村に 生まれしみ子を
世界の民よ 共にあがめて
聞け 喜びの おとずれの歌

2)み子キリストこそ とわにいます主
神の時満ちて おとめに宿り
人となりたる 神のみことば
インマヌエルの主 今宵生まれぬ
聞け 喜びの おとずれの歌

3)光をもたらす 義の太陽よ
救いといのちと 平和の君よ
死すべき人を 生かすためにと
み子は生まれぬ まぶねの中に
聞け 喜びの おとずれの歌

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/12/01

2022年12月4日の聖書日課

(写真:エンジェルストランペット)
 イザヤ55:1-4
 55:1 「さあ、かわいている者は
みな水にきたれ。
金のない者もきたれ。
来て買い求めて食べよ。
あなたがたは来て、金を出さずに、
ただでぶどう酒と乳とを買い求めよ。
 55:2 なぜ、あなたがたは、
かてにもならぬもののために金を費し、
飽きることもできぬもののために労するのか。
わたしによく聞き従え。
そうすれば、良い物を食べることができ、
最も豊かな食物で、自分を楽しませることができる。
 55:3 耳を傾け、わたしにきて聞け。
そうすれば、あなたがたは生きることができる。
わたしは、あなたがたと、とこしえの契約を立てて、
ダビデに約束した変らない確かな恵みを与える。
 55:4 見よ、わたしは彼を立てて、
もろもろの民への証人とし、
また、もろもろの民の君とし、命令する者とした。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)