2021/02/07

2021年2月7日3分メッセージ



 詩篇103篇2節をお読みします。
わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。

 詩篇103篇は、神をほめたたえる賛美歌です。歌い手は「わがうちなるすべてのもの」(詩篇103篇1節)に向けて、神がなされたすべての恵みのみわざを覚えて、神をほめたたえるようにと何度も呼びかけています。
 この神の「すべてのめぐみ」について、多くの出来事を挙げています。それらの中には、生きるかぎり良き物が与えられる(詩篇103篇5節)というようなことだけではありません。神の恵みの中には、ゆるしや病のいやし(詩篇103篇3節)も含まれています。
 聖書の言葉に、「すべての事について、感謝しなさい。」(テサロニケ第一5章18節)というものがあります。この言葉は、感謝できる状況ではうなずけるでしょうし、感謝できない状況では素直に聞き従えるものではないと思います。しかし、聖書の神は「すべての事について感謝してほしい」と私たちに願われます。それは、すべての状況において神は私たちのために救いのわざをなすことを願われているからです。
 同じような意味で、詩篇103篇は私たちに神をほめたたえることを呼びかけています。「順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。」(伝道7章14節)と聖書は私たちに教えています。逆境の日にこそ、私たちは神の「いつくしみとあわれみ」(詩篇103篇4節)が必要です。恵み深い神をほめたたえましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。しえたげられている者に恵みを注がれることのために、御名をほめたたえます。私たちは毎日の生活の中で与えられる良き物のために、御名をほめたたえます。また毎日の苦しい状況の中に救いの御手を伸べてくださることを信じて祈り求めます。救いを成し遂げてくださることのために、御名をほめたたえます。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)