2019/09/22

2019年9月22日3分メッセージ


 ガラテヤ6章14節をお読みします。
しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません。この十字架によって、世界は私に対して十字架につけられ、私も世界に対して十字架につけられたのです。

 この聖句の著者パウロは、自らが体験した出来事をこの言葉に重ね合わせて、私たちに向かって激しく迫るように語りかけています。
 パウロは元々はクリスチャンを敵とみなし、捕らえて牢に投げ込ような強硬なキリスト教の反対者でした。しかし、天からイエス・キリストの声を聞くという劇的な体験をして、その後はキリスト教を伝える宣教師として活躍しました。
 パウロの思いとしては、過去の自分はキリストがはりつけられて死んだ十字架に、一緒にはりつけられて死んでしまいました。そして、過去の自分が良いと思っていたこの世の価値観を失いました。それだけではなく、キリストと一緒になることによって新しい価値観を得て、キリストから与えられた新しい命によって生きていることを証言して、「私は十字架だけを誇る」と言っているのです。
 同じガラテヤ書の2章20節で、パウロはこのように言っています。「もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神さま。私たちがすべての希望を失ってしまうような時に、このパウロの言葉を思い出させてください。パウロがキリストのうちに見いだした新しい命を得て、私たちも誇りをもって新しい一歩を踏み出だすことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会)