聖書:詩篇19:7-14
わが岩、わがあがないぬしなる主よ、
どうか、わたしの口の言葉と、心の思いが
あなたの前に喜ばれますように。(詩篇19篇14節)
イエス・キリストはこのように言われました。「善人は良い心の倉から良い物を取り出し。悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。心からあふれ出ることを、口が語るものである。」(ルカ6章45節)まさに「言葉は立居を表す」ことを教えられました。
聖書は言葉の大切さを教えています。そして神は言葉によって自らを表されました。神は天地を言葉によって創造し(創世記1章3節)、天地は神の栄光を世界のはてまで伝えています(詩篇19篇4節)。
また神は御言葉をもって人に命を与え、知恵を与えて正しく導かれます(詩篇19篇7節)。詩篇19篇は神の御言葉のすばらしさをほめたたえる賛美歌です。
最後に、詩篇19篇は人の愚かさを指摘します。神の御言葉で教えられていながら、罪を犯してしまう、あるいは罪に気づかない愚かさからの救いを祈り求めています(詩篇19篇12節)。
私たちは言葉を用いて日々を生活しています。私たちの口が語る言葉、また心に秘めた思いの言葉がきよく喜ばしいものでありますように。ご一緒に神の御言葉に学んでまいりましょう。
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。私たちは御言葉に学び、きよく正しい歩みをしたいと願っています。御言葉に「舌を制しうる人は、ひとりもいない」(ヤコブ3章8節)とも教えられています。どうぞ私たちの口の言葉、心の思いをきよめてくださり、舌を制する力を私たちに与えてください。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)