2021/12/26

聖書の植物~アロエ

(写真:アロエ・ベラ)

「前に、夜イエスのもとに来たニコデモも、
没薬とアロエを混ぜた物を百リトラ
ばかり持って来た。」(ヨハネ19章39節)

 古代中東で交易されたアロエは、「アロエ・ベラ」という種類です。アロエ・ベラはアラビア半島原産で、アロエはアラビア語で「苦味」を意味し、食用、薬用、美容用に用いられました。乾燥に強く育てやすい植物ですが、イスラエルには加工された状態で入ってきました。
 前にキリストに教えを求めたニコデモ(ヨハネ3章)は、キリストの埋葬のため高価なアロエを大量に持参しました。ニコデモは言葉ではなく行いによってキリストへの敬意を表しました(第一ヨハネ3章18節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/25

2022年1月1日(土) 元旦礼拝

 
 志村キリスト教会の新年最初の集会は、1月1日(土)の元旦礼拝です。時間は定例の主日礼拝と同じ、10:30~11:30です。翌日の1月2日(日)は第一主日礼拝を行います。
 皆様の新年が、主イエス・キリストからの恵みと平安に満たされた一年でありますように。

 "Rejoice evermore"(いつも喜んでいなさい。第一テサロニケ5章16節)

2021/12/20

2021年12月26日の聖書日課

(写真:ハマヒサカキ)
マタイ2:1-6
 2:1 イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、
 2:2 「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。
 2:3 ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
 2:4 そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。
 2:5 彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、
 2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
おまえはユダの君たちの中で、
決して最も小さいものではない。
おまえの中からひとりの君が出て、
わが民イスラエルの牧者となるであろう』」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/19

聖書の植物~レバノンスギ



 「王はエルサレムで、銀と金をあたかも石のように供出し、
レバノン杉をまるでシェフェラのいちじく桑のように、
ふんだんに提供した。」(歴代誌下1:15)

 レバノンスギは、イスラエルより北方のレバノンやシリアが原産の針葉樹です。「杉」と言われますが、近縁のヒマラヤスギと同様に、杉からは遠いマツ科の植物です。高さが40メートル程にも成長し、良質な木材として古代より伐採し続けられ、現在絶滅の危機に瀕しています。
 ソロモンをはじめイスラエルの王たちは、近場の低地(シェフェラ)の国産材を消費するように、遠方の外国材のレバノンスギを消費して、権勢の強大さを誇りました(歴代誌下1章14~17節)。しかし、彼らの高ぶりは環境だけでなく自らの身をも滅ぼす結果となりました(申命記17章14~20節)。

(日本聖書協会『聖書 聖書協会共同訳』2018年版)

2021/12/13

2021年12月19日の聖書日課

(写真:ナンテン)
ローマ1:1-7
 1:1 キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び別たれ、召されて使徒となったパウロから――
 1:2 この福音は、神が、預言者たちにより、聖書の中で、あらかじめ約束されたものであって、
 1:3 御子に関するものである。御子は、肉によればダビデの子孫から生れ、
 1:4 聖なる霊によれば、死人からの復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。
 1:5 わたしたちは、その御名のために、すべての異邦人を信仰の従順に至らせるようにと、彼によって恵みと使徒の務とを受けたのであり、
 1:6 あなたがたもまた、彼らの中にあって、召されてイエス・キリストに属する者となったのである――
 1:7 ローマにいる、神に愛され、召された聖徒一同へ。
 わたしたちの父なる神および主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/12

聖書の植物~マンドレイク

 
「さてルベンは麦刈りの日に野に出て、
野で恋なすびを見つけ、
それを母レアのもとに持ってきた。」
(創世記30章14節)

 マンドレイクは、地中海沿岸等に自生するナス科の植物です。マンドレイクは英語名であり、ラテン語では「マンドラゴラ」、日本語では「恋なすび」と言います。古来、魔術的な伝説を伴う植物で、聖書の中では媚薬としての効果が期待されているようです(雅歌7章13節)。
 不妊に悩んだ女性たちの間に「恋なすび」を巡る争いが起きました。しかし、新しい命を授かることは人の思惑によるのではなく、命を与える神によることが示されました(創世記30章22節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/06

2021年12月12日の聖書日課

(写真:ネリネ)
詩篇85:8-13
 85:8 わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。
主はその民、その聖徒、
ならびにその心を主に向ける者に、
平和を語られるからです。
 85:9 まことに、その救は神を恐れる者に近く、
その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。
 85:10 いつくしみと、まこととは共に会い、
義と平和とは互に口づけし、
 85:11 まことは地からはえ、
義は天から見おろすでしょう。
 85:12 主が良い物を与えられるので、
われらの国はその産物を出し、
 85:13 義は主のみ前に行き、
その足跡を道とするでしょう。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)
 

2021/12/05

聖書の植物~サフラン

 「あなたの産み出す物は…さふらん…
およびすべての尊い香料である。」
(雅歌4章13~14節)

 サフランは、春の花であるクロッカスに近縁な植物で、秋の終わりに紫色の花を咲かせます。赤く長いめしべから、香辛料や黄色の染料となるパウダーを採取します。
 サフランが産み出すパウダーは、古代から現代に至るまで希少価値の高いものです。そのように重要で尊い「あなた」に心を奪われた(イザヤ43章3節、雅歌4章9節)、そう語りかける聖書の「愛」は真剣なものです。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2021/12/01

2021年12月5日の聖書日課

(写真:ピラカンサ)
エレミヤ36:1-10
 36:1 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの四年に主からこの言葉がエレミヤに臨んだ、
 36:2 「あなたは巻物を取り、わたしがあなたに語った日、すなわちヨシヤの日から今日に至るまで、イスラエルとユダと万国とに関してあなたに語ったすべての言葉を、それにしるしなさい。
 36:3 ユダの家がわたしの下そうとしているすべての災を聞いて、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。そうすれば、わたしはそのとがとその罪をゆるすかも知れない」。
 36:4 そこでエレミヤはネリヤの子バルクを呼んだ。バルクはエレミヤの口述にしたがって、主が彼にお告げになった言葉をことごとく巻物に書きしるした。
 36:5 そしてエレミヤはバルクに命じて言った、「わたしは主の宮に行くことを妨げられている。
 36:6 それで、あなたが行って、断食の日に主の宮で、すべての民が聞いているところで、あなたがわたしの口述にしたがって、巻物に筆記した主の言葉を読みなさい。またユダの人々がその町々から来て聞いているところで、それを読みなさい。
 36:7 彼らは主の前に祈願をささげ、おのおのその悪い道を離れて帰ることもあろう。主がこの民に対して宣告された怒りと憤りは大きいからである」。
 36:8 こうしてネリヤの子バルクはすべて預言者エレミヤが自分に命じたように、主の宮で、その巻物に書かれた主の言葉を読んだ。
 36:9 ユダの王ヨシヤの子エホヤキムの五年九月、エルサレムのすべての民と、ユダの町々からエルサレムに来たすべての民とは、主の前に断食を行うべきことを告げ示された。
 36:10 バルクは主の宮の上の庭で、主の宮の新しい門の入口のかたわらにある書記シャパンの子であるゲマリヤのへやで、巻物に書かれたエレミヤの言葉をすべての民に読み聞かせた。 

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)