2022/12/18

2022年12月18日3分メッセージ



 コリント第一1章30節、31節をお読みします。
キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。それは、「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである。

 この頃、街中を歩いたり、テレビを見たりしていると、クリスマスの飾り付けを目にしたり、クリスマスソングを耳にしたりします。日本ではクリスマスが最も活用されているのは、教会よりも企業の宣伝においてであるかもしれません。
 しかし、教会における本来のクリスマスでも、様々なクリスマス飾りや賛美歌はクリスマスの到来を告げ知らせるため、クリスマスの宣伝のために用いられています。クリスマスに関わる様々な習慣は、多くの人々に伝えるべき深いメッセージが込められています。
 「見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」(ルカ2章10~11節)
 クリスマスのメッセージは、最初に羊飼たちに伝えられました(ルカ2章8節)。二千年前のイスラエルでは、羊飼たちは「身分の低い者」、「軽んじられている者」でした(コリント第一1章28節)。本来のクリスマスの宣伝は、権力者やお金持ちに向けられたものではなく(コリント第一1章26節)、むしろ「この世の弱い者を選び」(コリント第一1章27節)、この世のものではない、天からの大きな喜びを伝えたのでした。
 今年のクリスマスも喜びの賛美歌をご一緒に歌いましょう。「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」(ルカ2章14節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。クリスマスの知らせは、私たちに大きな喜びと平和のメッセージを伝えています。私たちもこの喜びの輪に加わることができますように。私たちに喜びのメッセージが伝えられたことに感謝しつつ、天から受けた祝福を自らの誇りとすることができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)