2020/01/12

2020年1月12日3分メッセージ


 エペソ2章10節をお読みします。
わたしたちは神の作品であって、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのである。

 聖書は、キリストを信じるクリスチャンは神の作品であると語っています。クリスチャンは神の作品であり、良い行いをするように造られているので、クリスチャンは自慢してはならない、というように戒めているのです。
 しかし、私は自らクリスチャンの一人として敢えて言いたいのです。それは、クリスチャンだからといって良い行いをするとは限らず、かえって悪い行いもするではないか、ということです。
 聖書はこの点についてもこう語っています。「善を行う者はいない」(ローマ3章12節)クリスチャンであったとしても、すべての人は悪を行いうる罪人であって、良い行いをする点では実に不完全な者なのだ、ということです。
 そのような良い行いをするに非力な私たち人間のために、神はイエス・キリストをこの世にお遣わしになられました。ただ他人に自慢する程度のものではない、本当の意味での良い行いをして日を過ごすために、私たちはキリストの恵みに頼る必要があります。私たちはキリストを信じることで、神の作品としての本当の自分を見出すことができます。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは他人から見られることのない、私たち自身しか知らない自分というものを知っています。しかし、聖書は私たちが神の作品であると語っています。キリストを信じることにより得られる本当の自分を見出すことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)