2019/09/15

2019年9月15日3分メッセージ


 ルカ14章11節をお読みします。
なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。

 この言葉は、イエス・キリストがとある食事会の場で語られたものです。聖書の民であるイスラエル人にとって食事は大変重要なものです。そこでは、食事や会話を楽しむだけではなく、宣伝やアピールをする場であり、重要な物事が決められる場でもありました。そのため、イスラエルの人々は会話の主導権を取ることのできる上座を競うようにして座ろうとしたのでした。
 イエス・キリストはその様子を見て、この世の考え方に勝る、神の国の法則を教えました。それは、神に祝福された良い働きは謙遜な人に任される、ということです。神の良い働きをしたいと思う者は、他人の上に立とうとするのではなく、かえって他人に仕えるようにしなさい、とイエス・キリストは教えました。謙遜になって自分を低くする者は、神によって高く引き立てられる。この「謙遜」こそが、キリスト教の根本的な行動原則です。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神さま。イエス・キリストの御言葉は私たちに謙遜な心を持つよう教えています。どうぞ私たちに人に仕える、奉仕の心を得させてください。そして神の御旨にかなう者として私たちを取り立ててくださいますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会)