ヘブル1章5節をお読みします。
いったい、神は御使たちのだれに対して、「あなたこそは、わたしの子。きょう、わたしはあなたを生んだ」と(中略)言われたことがあるか。この聖書の言葉は、イエス・キリストを説明する他の聖書の言葉(詩篇2篇7節)を引用しています。要するに、キリストは神に仕える御使、すなわち天使以上の存在であると言っているのです。
キリストは宣教活動を始める前に、バプテスマのヨハネから洗礼(バプテスマ)を受けました。その後、天からキリストにこのような言葉がかかりました。「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」(マタイ3章17節)。
この言葉の通り、キリストの生涯は、クリスマスの誕生から十字架の死に至るまで、神の御旨に従い切った生涯でした。キリストは良き教えを語り、人々を心身ともに健やかに生かすため様々な事を行いました。そのようにしてキリストは神の御心を地上に現す働きをしました。
クリスマスは、このキリストが神の業を地上にもたらすため、この地に生を受けられたことを感謝しつつ、キリストを礼拝するお祭りです(ヘブル1章6節)。クリスマスを楽しみつつ、イエス・キリストを主役としてお迎えするクリスマスでありますように。
今年も幸いなクリスマスを迎えることができるように、ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神さま。今年のクリスマスにあたり、イエス・キリストが神の御子であると語る聖書の言葉を思いみます。クリスマスの後、来る新年にもキリストの恵みによって健やかに生きることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)