2024/01/14

2024年1月14日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・189「ちいさいこどもの」
聖書:サムエル上3:1-10

主はきて立ち、前のように、「サムエルよ、サムエルよ」と呼ばれたので、サムエルは言った、「しもべは聞きます。お話しください」。(サムエル上3章10節)

 イスラエル人を指導する偉大な預言者であったサムエルは、祭司エリのもとで神殿奉仕を行うわらべでした(サムエル上3章1節)。サムエルは最初から預言者であった訳ではありませんでした。
 神はサムエルに呼びかけられました。しかし、サムエルは神の声であることに気づかず、祭司エリの声と勘違いしました。同じことが三度繰り返されて、ようやくエリが神の声であることに気づき、サムエルにこう言って諭しました。「行って寝なさい。もしあなたを呼ばれたら、『しもべは聞きます。主よ、お話しください』と言いなさい」(サムエル上3章2~9節)
 この出来事は、預言者サムエルがいかにして神の御言葉を正しく聞き受け、預言者の務めを果たすようになったかを示しています。それと同時に、私たちにも神がそれぞれの方法で語りかけておられ、それに私たちが気づくべきであることをも教えています。
 私たちの手元にある聖書も「神の御言葉」として受け止めることが大切です。サムエルも最初は、神の声を聞きながら、それを神の御言葉であると知ることができませんでした。私たちも「しもべは聞きます」という素直な心持ちで聖書に向き合うならば、聖書は神からの御言葉として私たちに響いてきます。
 「あなたがたも、夜が明け、明星がのぼって、あなたがたの心の中を照すまで、この預言の言葉を暗やみに輝くともしびとして、それに目をとめているがよい。」(ペテロ第二1章19節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」(詩篇119篇105節)御言葉を目にし、耳にしていながら悟ることのできない私たちの心を開いてください。この暗闇の時代に進むべき私たちの道を、御言葉によって示してください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)