2020/05/10

2020年5月10日3分メッセージ



 ヨハネ15章26節をお読みします。
わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、それはわたしについてあかしをするであろう。

 イエス・キリストが十字架にかけられた前の日の夜、最後の晩餐でキリストは弟子たちにこう語りました。
 この時の弟子たちは、次の日には先生であるキリストと離れ離れになってしまうことを知りません。しかし、キリストは弟子たちのために、人々から憎まれたり迫害されたりすることが起きることを前もって教えました(ヨハネ15章18~25節)。
 キリストが語った「助け主」とは、具体的には人々から憎まれたり苦しめられたりする中で、助けてくれるお方です。しかも、そのような人々はクリスチャンだから苦しめるという、正当な理由もなく苦しめる人々です(25節)。
 世の中には正しい事を憎み、反抗する人々がいます。反抗された人々は、仕返しに反抗するのが世の常でしょう。しかし、それでは憎しみの炎に油を注ぐ結果となってしまいます。憎いからといって罪を犯してしまうのは正しいことではありません。
 聖書の神は、憎しみに囚われてしまう私たち人類を助けてくださるお方です。神は助け主として「真理の御霊」を私たちのためにつかわされます。真理の御霊は私たちに正しい道を教え、私たちが進むべき方向へ導いてくださいます。
 様々な争いに囚われてしまう時、私たちは神から送られる助けを求め、神がなされる仲裁に従いましょう。私たちの方から憎しみを捨てること、それが神が示される正しい道です。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。キリストは私たちに「互に愛し合いなさい」と命じられました(12節)。しかし、私たちはその意に反して、互いに憎み合うことの多い者です。どうぞ、そのような弱い私たちを助けてください。私たちに真理の御霊をつかわしてくださり、示された真理に従って歩めるよう、私たちをお導きください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)