イザヤ52章7節をお読みします。
よきおとずれを伝え、平和を告げ、よきおとずれを伝え、救を告げ、シオンにむかって「あなたの神は王となられた」と言う者の足は山の上にあって、なんと麗しいことだろう。聖書の中心的なメッセージのことを「福音」と言います。福音という言葉は、要するに「よきおとずれ」を意味していて、キリスト教的にはイエス・キリストの救いについての知らせを意味します。
キリスト教はこの福音を広めることを使命として、約二千年の間、全世界で様々な形で活動してきました。イザヤ書の言葉の通り、宣教師は海を越えて山を越えてよきおとずれを伝え、様々な社会事業を行って平和的な活動を行ってきました。
そのような活動の原動力は聖書の神の恵みの力であり、その力は王様のように強く、権威のあるものです。聖書の神は良い目的のために、また平和のために力を奮われるお方です。
福音は平和を必要としている人のため、争いに巻き込まれて傷ついている人に伝えられます。キリストの降誕を祝うクリスマスの時期に、聖書が告げる福音に耳を傾けてください。キリストは「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」です。(イザヤ9章6節)
お祈りいたしましょう。
天の父なる神さま。今年もクリスマスの時期がやってきました。私たちの身の回りでも、様々な形でイエス・キリストの福音のメッセージが伝えられています。その「よきおとずれ」に耳を傾けることができますように。伝えられた平和と救いをしっかりと受け取ることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)