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2024/04/04

2024年4月4日(木) 新コンテンツの紹介


  キリストの復活を祝うイースターを経て、志村教会も新しい歩みを始めています。これまで毎週掲載していた「賛美歌カラオケ」と「3分メッセージ」はいったん休止します。それぞれ最後の投稿に今までの記事のリンクを掲載しましたのでご利用ください。「聖書日課」は継続しますので引き続きご利用ください。
 今月より新しく「聖書の教理」を毎週木曜日(4月11日より)に掲載します。聖書研究資料としてご覧ください。

2024/03/31

イスラエルと日本の横穴墓

吉見百穴・玄室

「ここにはおられません。前から言っておられたように、
よみがえられたからです。来て、納めてあった場所を
見てごらんなさい。」(マタイ28:6)

 十字架で死なれたイエス・キリストは、アリマタヤの金持ちのヨセフによって新しい墓に葬られました(マタイ27:57)。その墓は岩に横穴を掘って作られたもの(横穴墓)であり、遺体を収めた後、大きな石で墓穴をふさぎました(マタイ27:60)。このことはアリマタヤのヨセフの厚意によることでしたが、心ならずも「彼は富む者とともに葬られた」(イザヤ53:9)という聖書の言葉通りとなりました。当時の一般庶民の墓は横穴墓ではなく、土を掘って遺体を埋めるだけの簡素な土葬墓でした。

 横穴墓はイスラエル王国時代(BC1000~BC586)に盛んに作られ、後の時代には王国時代の横穴墓が再利用されました。内部には遺体を安置する棺台(ベンチ)が設けられて、遺体が骨化した後、集骨して奥の穴(リポジトリ)に収めました。このようにして、一つの横穴墓は何世代にもわたる家族墓として用いられました。墓はいわば死後の家とみなされ、日用品の副葬物も発掘されています。

 捕囚後の時代、ギリシャ文化(ヘレニズム)の影響でイスラエルの横穴墓が変化し、骨を一つの場所に集めるのではなく一人ずつ、あるいは近親者の骨ごとに骨壺(オシュアリ)に収めるようになりました。一説によれば、これはイスラエル人の復活信仰(イザヤ66:14)の現われであると言われています。

 日本では古墳時代後期に横穴墓が用いられました。イスラエルと時と場所は違いますが、多くの共通点を見出すことができます。いわゆる古墳と同じく横穴墓は権力者の墓ですが、古墳の主ほどの権力はなく、横穴墓の文化と共に中央から地方に派遣された役人レベルの墓であると見られています。日本の横穴墓も何世代もの家族が引き続いて利用し、集骨がなされ、また後の時代には火葬された骨が小さな骨壺に入れられて横穴墓に収められました。志村教会の近場では、赤羽台(東京都北区)、吹上(埼玉県和光市)、吉見百穴(埼玉県吉見町)などの発掘例を知ることができます。

 人類は普遍的に死後の世界を思い見ていることを、埋葬の文化からうかがうことができます。「まことに、あなたは、私のたましいをよみに捨ておかず、あなたの聖徒に墓の穴をお見せにはなりません。あなたは私に、いのちの道を知らせてくださいます。あなたの御前には喜びが満ち、あなたの右には、楽しみがとこしえにあります。」(詩篇16:10-11)

参考資料:
長尾琢磨「第二神殿時代のユダヤ人埋葬に関する考古学的研究の課題」『史学第88号』三田史学会(2020年)
松崎元樹「東京の古墳を探る」吉川弘文館(2022年)

引用聖書:新日本聖書刊行会『聖書 新改訳』2003年版

2024/02/27

2024年2月25日(日) ギデオン協会宣教報告

 世界中で聖書を配布・贈呈する活動を行っている日本国際ギデオン協会の皆様が、5年ぶりに志村キリスト教会にお越しくださいました。今回は、コロナ禍においても活動を継続してきた報告を聞くことができました。
 見えるところの状況が変わらないように思えても、着実に新しい時代が始まっている、そのようなことを思わされました。今年のイースターは3月31日です。志村教会もキリストの復活の信仰に立ち、新しい歩みを踏み出したいと思います。

2024/01/01

2024年1月1日(月) 新年のごあいさつ

(写真:ナツメヤシ)

新年あけましておめでとうございます。

今年は元旦礼拝を始めとして、毎週日曜日の主日礼拝、
毎週木曜日の祈祷会を欠かさず活動してまいります。

新型コロナウイルス感染症はだいぶ落ち着いてきました。
今後も東京都発表の「最新のモニタリング項目の分析について
を確認しつつ、必要な対策を講じていきます。

皆様におかれましても、実り多い新年でありますように。 

2023/07/30

2023年7月16日(日) オンライン・イスラエルツアー


 2023年の4月・5月・7月と、第三日曜日の午後に教会教育部ホームページ「こひつじ」に掲載されている「体感!イスラエルツアー」の動画を視聴しました。コロナ禍になり、オンラインによる良い学びの機会が増えたことは感謝です。動画を視聴しつつ、コロナ後の教会の在り方を考える機会ともなりました。

2023/06/12

2023年6月11日(日) 献堂69周年記念礼拝

今年は志村キリスト教会の創立(献堂)69周年となります。献堂記念礼拝の特別講師として、フィリピン宣教師の山城良美先生にお願いし、フィリピンからビデオメッセージを送っていただきました。ビデオの中で、ルソン島北部での生活と宣教活動の紹介があり、「ゆだねる」という事のメッセージを語っていただきました。これからもすべてをゆだねて、神様が導かれる道を歩んでまいりたいと思います。

2023/03/04

2023年3月4日(土) 春の志村キリスト教会


 すっかり春らしくなってきました。志村キリスト教会の周辺でも新しい季節に入っています。
 3月からは毎週日曜日の深夜0時に「聖書日課」、同日の昼12時に「3分メッセージ」を更新します。「賛美歌カラオケ」は更新停止します。これまでに公開した46曲をご利用ください。
 教会での対面の教会行事も、その都度状況を確認して実施してまいります。新しい季節と共に、新しい生活に取り組むことができますように。皆様の日々の生活の祝福をお祈りいたましす。

2023/01/01

2023年の志村キリスト教会


 志村キリスト教会は、2023年も1月1日(日)の元旦礼拝から始まりました。今年はいくらかでもコロナ前の教会活動の再開を目指してまいります。

 2023年の主な特別集会は以下の通りです。
        4月9日(日) イースター礼拝
        6月(期日未定) 献堂69周年記念礼拝
        12月24日(日) クリスマス礼拝

 定例集会は当面、以下の通り短縮集会を継続します。感染対策は継続します。
        
主日礼拝:毎週日曜日 午前10:30~11:30
        祈祷会:毎週木曜日 午後2:00~3:00

 ホームページの更新予定は以下の通りです。
        賛美歌カラオケ:毎週日曜日 午前12時公開
        3分メッセージ:
毎週日曜日 午後12時公開
        聖書日課(次週の聖書箇所):毎週月曜日 午前12時公開

 今年もよろしくお願いいたします。新年の祝福をお祈りします(牧師・横山唯一)。

2022/10/23

2022年10月23日(日) 教会近況


  今年の秋は過ごしやすい日が続き、紅葉もゆっくり進んでいます。志村キリスト教会の近況についてお知らせします。

1)定例集会は以下の通り、感染対策の特別スケジュールを継続しています。

        主日礼拝: 毎週日曜日 午前10:30~11:30
        祈祷会:  毎週木曜日 午後 2:00~ 3:00

2)ホームページでは、以下のコンテンツを公開しましたのでご利用ください。

        聖書日課聖書の植物(完結)、モーセの十戒(更新中)、賛美歌カラオケ

 季節の変わり目にご健康も守られますようにお祈りしています。

2022/06/30

2022年6月19日(日) 献堂68周年記念礼拝

 戦後まもなく舟渡の地にキリスト教会が建って満68年、志村キリスト教会は2022年に献堂68周年を迎えました。今年はめぐみ福音キリスト教会の平松咲先生にビデオメッセージを頂きました。礼拝後、集まった教会員の皆さんに少し寄っていただいて集合写真を撮りました。

2022/04/17

2022年4月17日(日) イースターの卵

 今年も教会堂に集まってイースター礼拝を行うことができました。恒例の食事会はありませんでしたが、イースターにちなんだ色々な「卵」が集まり、それぞれの家庭でキリストの復活の恵みを味わうことができました。

2022/03/27

2022年3月27日(日) 教区オンライン集会

  感染対策を始めて三年目の志村キリスト教会。今年も定例の日曜礼拝、水曜祈祷会を休まず行っています。今日は関東北東教区の女性部オンライン集会に参加しました。ZOOMを通してリアルタイムで集会に参加し、賛美歌を歌い、メッセージを聞き、お互いのために祈り合いました。

2022/01/08

2022年1月6日(木) 4年ぶりの大雪

 1月6日(木)、定例の祈祷会最中に関東南部では4年ぶりの大雪が降りました。晴天の翌日に雪はほとんど解けてなくなりましたが、日陰には解けた雪が凍りついて残っています。自動車や徒歩での行き来は、道路の状況をくれぐれも注意してください。無事に礼拝にお越しになられることをお待ちしています。

2021/09/27

2021年9月26日(日) 八木原神学生実習終了

八木原海神学生(写真右)

  2021年4月から9月にかけて、中央聖書神学校の八木原海神学生(3分メッセージ)が毎週日曜日、教会実習のため志村キリスト教会に来られました。コロナ禍の様々な課題を共有して、志村教会の兄弟姉妹とともに最善を尽くして奉仕してくれました。あっという間の6ヶ月間、名残惜しくもお別れしました。卒業後は牧師として再会できますように、学びの祝福をお祈りします。

2021/09/05

2021年9月5日(日) 「聖書の植物」連載開始


  今月より毎週日曜日に「聖書の植物」を投稿します。私たちの日々の生活に身近な植物や、聖書に登場する珍しい植物にまつわる聖書のメッセージをお届けします。先月まで毎週投稿した「3分メッセージ」は、今後は不定期に更新します。合わせて日々の家庭礼拝等でご利用いただけましたら幸いです。

2021/06/30

2021年6月20日(日) 献堂67周年記念礼拝

成尾輝和師
  今年は志村キリスト教会の献堂67周年です。昨年は教会員のみの記念礼拝でしたが、今年は2年ぶりに特別講師をインターネット(ZOOM)でお迎えしました。講師はいわきアッセンブリー教会の成尾輝和師、志村教会に11年前、成尾師が神学生として来会された以来のことです。

2021/03/04

2021年3月4日(木) 春の到来

 気温がだいぶ上がり、教会のアーモンドの花が一斉に咲き始めました。教会活動が特別体制になってほぼ一年が過ぎましたが、日曜日の主日礼拝(10:30~11:30)と木曜日の祈祷会(14:00~15:00)を継続して行っています。皆様におかれましても、毎日の生活が支えられ、守られますようにお祈りいたします。

2020/12/03

長谷川家の信仰の証

(写真:長谷川町子記念館前の町子像)

 「サザエさん」の作者、長谷川町子は、鹿児島出身の両親の元、1920(大正9)年1月30日、佐賀県の東多久村(現・多久市)に生まれました。
 一家で福岡県福岡市に引っ越した後、父が結核で病に伏せるようになりました。そのことがきっかけとなり、母が聖公会の教会の門をたたき、両親と娘3人、一家5人で洗礼を受けました。父は死の直前に信仰の新境地に立つことができました。

父は、母や私たちを呼んで喜びに顔を輝かせながら「神様が何もかも最善にしてくださる、何も心配することはない。お父さんも、もうこれですっかり安心した」と繰り返し言って聞かせました。(『長谷川町子思い出記念館』p56)

 1933(昭和8)年、父の召天後、一家は母の実兄である岩切重雄(国会議員、鹿児島市長を歴任)を頼って上京しました。母は既に漫画を物にしていた町子を促し、「のらくろ」作者の田河水泡に弟子入りさせました。しかし、実家に戻りたがった町子は「教会に通うため日曜日に帰宅したい」と願いました。ところが、田河家の隣が教会(日本基督教団荻窪教会)であり、田河夫妻と毎週通うことになりました。後に田河夫妻は洗礼を受けました(妻の高見澤潤子は荻窪教会長老、『信徒の友』編集長委員長等を歴任)。
 戦争が激しくなり、一家は疎開のため再び福岡に引っ越し、町子は福岡の地方新聞に『サザエさん』の連載を始めました。サザエさんの登場人物名は、自宅近く(福岡市西新、西南学院の近く)の海岸である百道浜で考案されました。
 戦後、一家は再び上京し、世田谷に居を構えました。『サザエさん』の成功で多忙になった後、町子は母と妹と一緒に矢内原忠雄が指導する無教会集会(今井館聖書講堂、目黒区中根)に出席するようになりました。
 生前の長谷川町子は人前に出ることは多くありませんでしたが、少ない機会において自らの信仰を表現しました。芸術家としての個性的な信仰の証に、私たち自身の信仰の証のあり方のヒントを得られるのではないでしょうか。

うちの家庭は信仰がないと生きていかれないんですもの。神様を認めないで生きていけない。物質生活が最上のものでなくて、精神生活が人生を向上させるものだ。いつもそう教え込まれて育ってきましたから。(『長谷川町子思い出記念館』p147)

引用資料:長谷川町子著『長谷川町子思い出記念館』朝日新聞出版

2020/11/29

2020年11月29日(日) アドベント開始

 今年は11月29日からクリスマスの準備期間であるアドベントが始まりました。志村キリスト教会では、感染症対策を継続しつつ、毎週日曜日の礼拝の中でクリスマスをお祝いしていきます。いろいろと特別対応なクリスマスですが、決して失われてはいけない、一番大切なものを見届けるクリスマスでありたいと願っています。

2020/09/05

イスラエル人の動物観

 神は人間に先んじて、水の生き物、空の鳥、地の生き物を「種類にしたがって」創造されました(創世記1:20-25)。その後、神は人を創造され、「海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ」と命じられました(創世記1:28)。
 その後、神は人にそれらの多種多様な動物を名付けさせました(創世記2:19-20)。聖書、特に旧約聖書(ヘブル語)に記されている動物の生態の詳しさと種類の多さは、イスラエル人の観察力の高さを示しています。一方、魚類の名称がほとんど見られないのは、イスラエルに魚の棲める水場が少ないことが原因かもしれません。
 イスラエル人は「家畜」と「野の獣」をはっきりと区別していました(創世記1:24)。族長時代の人々は家畜を財産と見なし、家畜の多さが富を表しました(ヨブ1:3)。家畜に相当する動物の描写はかなり正確で詳しい一方、野の獣に相当する動物(例えばワシ、申命記32:11)については当時の人々の先入観に基づいていて、必ずしも動物の正確な生態を表している訳ではありません。
 一方、聖書は人間と動物の共通点も語っています(伝道3:18-21)。モーセの律法は動物に一定の権利を認めています(出23:12、レビ25:7)。神はノアと結んだ祝福の契約に動物も含めています(創世記9:9-17)。動物は日々の糧を神に祈り求め、神はその祈りに応えられます(ヨブ38:39-41)。時に、動物は神の使いとされて人を養い(第一列王記17:6)、人を正しい道へ導きます(民数記22:23-33)。聖書は動物を含む被造物の救済についても語っています(ローマ8:19-22)。
 律法において、人間の命を贖うために動物の命が犠牲とされました(出34:19-20)。しかし、犠牲とされる動物は「きよい動物」に限定され(創世記8:20)、「食べてよい生き物と食べてはならない生き物」を区別することが命じられました(レビ11章)。また異種交配は禁じられました(レビ19:19)。
 聖書は人間と動物が平和を保つべきことを語ります(ヨブ5:22-23)。動物も神の律法に服するものであり、神の契約により人と争うことがないようにされます(ホセア2:18)。私たち人類は、神の定められた区別に従い、共に神の恵みを分かち合うものとして動物に接していくべきです。 

参考資料:『旧約新約聖書大事典』(教文館、1989年)より、動物関係の項目