2024/01/07

2024年1月7日3分メッセージ

賛美歌:讃美歌21・87「罪なき小羊」
聖書:ヨハネ1:29-34

ヨハネはイエスが自分の方にこられるのを見て言った、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊。(ヨハネ1章29節)

 イエス・キリストが宣教活動を始める前、バプテスマのヨハネが先駆者として宣教活動を行っていました。ヨハネは「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイ3章2節)と言って教え、罪を悔い改めた人々にバプテスマ(洗礼)を授けていました(マタイ3章6節)。
 ヨハネは「わたしのあとに来るかたは、わたしよりもすぐれたかたである」(ヨハネ1章15節)と言って、自らは後に来るべきキリストの前備えに過ぎないと証言していました。ヨハネは人々に水によるバプテスマを授けていましたが、キリストは神の霊たる御霊によってバプテスマを授けると説明しました(ヨハネ1章33節)。水は罪を清めることの象徴でしかありませんが、御霊は罪の清めそのものを行います(コリント第一6章11節)。  そして、キリストご自身を指して「世の罪を取り除く神の小羊」と言いました。この言葉は、御霊による罪の清めが「神の小羊」たるキリストを通して行われることを意味します。すなわち、キリストご自身が犠牲の小羊となり、十字架にかかって死なれることを示しています(ペテロ第一1章19節)。
 ヨハネはキリストを指して「このかたこそ神の子である」とも言いました(ヨハネ1章34節)。キリストは神の子の権能を用いて、信じ従う者に命を与え(ヨハネ20章31節)、神の子となる力をも与えてくださいます(ヨハネ1章12節)。新年も神の子キリストの御力を受けて、私たちも神の子としてきよく力強い歩みをさせていただきましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。新しい年の始まりにあたり、神の子キリストの導きの力を改めて味わい、その罪の清めと新しい命の恵みに与りたいと願います。どうぞ神の子としてしっかりと歩めるよう、私たちに新しい導きを下さい。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)