歴代志下7章11節、12節をお読みします。
こうしてソロモンは主の家と王の家とを造り終えた。すなわち彼は主の家と自分の家について、しようと計画したすべての事を首尾よくなし遂げた。時に主は夜ソロモンに現れて言われた、「わたしはあなたの祈を聞き、この所をわたしのために選んで、犠牲をささげる家とした。
イスラエルの王ソロモンは「主の家」すなわち聖書の神を礼拝し、祈りをささげるための神殿を造ることを計画し、それをなし遂げました。
神殿建設のために、ソロモンはそれにふさわしい綿密な準備を進めて、最高の資材と技術を惜しみなく投入しました(歴代志下2~4章)。そして完成させた後、聖書の教えに則った盛大な式典を行い、ソロモン自らイスラエルの国民全体のために祈りをささげました(歴代志下5~6章)。
このようなソロモンの熱心な信仰と祈りに対し、神は神殿を受け入れて祝福し、神殿でささげられる祈りに耳を傾けることを約束されました(歴代志下7章15節、16節)。ソロモンの造った神殿は目を見張るような豪華さがありましたが、その内実たる信仰を伴ったものでした。
私たちはこのソロモンの神殿建設と彼の祈りに、礼拝と祈りの模範を見ることができます。聖書の神は見た目の豪華さ以上に、私たちの礼拝と祈りの心を見られるお方です(サムエル記上16章7節)。そして私たちの心からの切なる祈りに応えてくださいます。
もし私たちの人生に神の特別な祝福を得たいと願われるなら、ソロモンの信仰とともにエペソ2章22節の御言葉にならってまいりましょう。「そしてあなたがたも、主にあって共に建てられて、霊なる神のすまいとなるのである。」
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。ソロモンは彼の全身全霊をもって神を礼拝し、神に祈りをささげました。私たちも彼にならって祈りをおささげいたします。どうぞ私たちの体を神の家となして、神の祝福を受け継ぐ者とならせてください。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)