2020/03/08

2020年3月8日3分メッセージ



 エペソ5章9節をお読みします。
光はあらゆる善意と正義と真実との実を結ばせるものである――

 聖書は「光」と「やみ」のたとえを用いてこのように語っています。「神は光であって、神には少しの暗いところもない。」(第一ヨハネ1章5節)そして、神を信じる者を「光の子」であると言っています(エペソ5章8節)。
 太陽の光は植物を生長させ、実を結ばせます。同じように、神は光の子たちに天から恵みを注ぎ、「善意と正義と真実との実を結ばせる」のです。
 一方、光とは違って、やみは「実を結ばない」と言います(エペソ5章11節)。たとえ実を結んでいるように見えても、それは本物の実ではありません。光がやみを打ち消すように、隠されていた正体が表に出されるなら、偽物の実は消え失せてしまいます。
 私たちは今、何を見て、何を追い求め、また何を手にしているでしょうか。たとえ手にしているものが大変高価に見えるようなものでも、偽物であることが判明したら一瞬で価値を失ってしまいます。
 私たちは真実の光によって本物を見分け、本物を得る者でありたいと思います。また天からの恵みをいっぱい受けて、決して消えていくことの無い実を結ぶ者でありたいと思います。

 お祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちの世界には、本物に見せかけた偽物が満ち満ちています。私たちに真実の光を照らしてください。また、私たち自身が善意と正義と真実との実を結ぶことができるように、私たちの人生の道を光によって導いてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)