第一列王記19章11節から13節をお読みします。
主は仰せられた。「外に出て、山の上で主の前に立て。」すると、そのとき、主が通り過ぎられ、主の前で、激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風のあとに地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火のあとに、かすかな細い声があった。エリヤはこれを聞くと、すぐに外套で顔をおおい、外に出て、ほら穴の入口に立った。すると、声が聞こえてこう言った。「エリヤよ。ここで何をしているのか。」
預言者エリヤは、イスラエルの人々の前で大きな奇跡を行い、神からのメッセージを伝えました。しかし、イスラエルの人々は聞き従わず、エリヤは王から命を狙われる身となってしまいました。
「こんなに熱心にやってきたのに、なぜ人々は従わないのだ。もう十分だ!」そのように思って、エリヤは同じく偉大な預言者であったモーセゆかりの聖地、ホレブの山に向かいました。そこで驚くような光景を目にしますが、エリヤが悟ったのは、大きな奇跡の中に神はおられなかったということです。その後にエリヤが聞き取った、かすかな細い声が、エリヤが求めていた神の声でした。
聖書の神は、探し求める者には見つけることができるお方、心からの切なる祈りに応えてくださるお方です。
お祈りいたしましょう。
天の父なる神さま。私たちの気持ちを引きつけるような目覚ましい出来事そのものではなく、物事すべての鍵を握っておられる神の御声を聞き、確かな応えを神から得ることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会)