ルカ19章26節をお読みします。
あなたがたに言うが、だれでも持っている者は、さらに与えられ、持たない者からは、持っている物までも取り上げられるのです。
イエス・キリストは次のようなたとえ話をしました。
『ある貴族が遠い国に旅に出ました。その目的は皇帝に謁見して、自分の地方の支配権を認めてもらうためでした。
旅に出る前に、貴族は十人のしもべに資本金を預け、主人の留守中に商売をして金を儲けることを命じました。
あるしもべは商売をして資本金を十倍に、別のしもべは五倍に増やしました。しかし、ある別のしもべは商売をせず、預かった金を風呂敷に包んでしまっておきました。彼の目には、預かった金は無いに等しく、主人はきびしい人だと映っていたからです。
彼らの主人は王となって帰ってきました。主人はしもべたちに預けた金を精算し、それぞれの功績に応じてしもべたちを町の代官に任命しました。しかし、主人の命令に従わなかったしもべは叱られ、預けた金は取り上げられて最も功績のあったしもべに与えられました。』
このたとえ話は、人間には等しく人生を生きる機会が与えられていることを示しています。ある人は自分に与えられたものを不満に思い、折角の機会を生かすことができないのかもしれません。聖書は「すべての事について、感謝しなさい」(第一テサロニケ5章18節)と教えています。充実した人生を生きる秘訣を聖書に学びたいと思います。
お祈りいたしましょう。
天の父なる神さま。私たち一人びとりに与えられたものを感謝しつつ、それを見定めて生かしていく目を私たちに与えてください。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(聖書 新改訳 ©1970,1978,2003 新日本聖書刊行会)