2023/03/26

2023年3月26日3分メッセージ



 ルカ20章17節をお読みします。
そこで、イエスは彼らを見つめて言われた、「それでは、『家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった』と書いてあるのは、どういうことか。

 キリストは宮、すなわちエルサレムの神殿に集まっている人々に福音を宣べておられました。人々の中には、キリストの話に耳を傾ける者もありましたが、キリストに敵対して反論する者もありました(ルカ20章1~2節)。
 キリストは多くの譬(たとえ)話を語られました。なぜ譬話を語ったかといえば、耳を傾けはするが、キリストの話に込められた教えを悟らず、教えに従わない者に、理解しがたい謎として心に残すためでした(ルカ8章10節)。そのように、キリストは神殿において、敵対する人々に背を向けて、多くの民衆に向けて譬話を語ったのでした。その譬話とは、主人に分け前を出さない不正な農夫の話でした(ルカ20章9~16節)。
 キリストの譬話は、その本当の意味を探求する者や、キリストの弟子となって教えを求める者には、神の奥義が示されます(ルカ8章9節)。そしてその奥義を心に留めて、その教えに従う者には頼もしい人生の礎となります。まさに、「家造りらの捨てた石は隅のかしら石となった。」(詩篇118篇22節)と書かれている通りです。
 後にキリストは、この譬話の本当の意味を、自らの身をもって示しました。すなわち、彼を憎む人々の手によって、神の愛する御子として十字架にかけられ、死なれました(ルカ20章13~15節)。キリストを憎む人々は彼の命を奪いましたが、彼の命はキリストに従う者に与えられました(ルカ18章28~30節)。聖書にこう書いてあります。「見よ、わたしはシオンに、選ばれた尊い石、隅のかしら石を置く。それにより頼む者は、決して、失望に終ることがない」(ペテロ第一2章6節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。聖書の御言葉は、時に私たちの心に大きな謎を残します。しかし、そこから神の奥義を見出すことができますように。御言葉を探求する時、私たちに永遠の生命に至る道を歩ませてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年3月26日の聖書日課

(写真:ムラサキハナナ)

ルカ20:9-18

 20:9 そこでイエスは次の譬を民衆に語り出された、「ある人がぶどう園を造って農夫たちに貸し、長い旅に出た。

 20:10 季節になったので、農夫たちのところへ、ひとりの僕を送って、ぶどう園の収穫の分け前を出させようとした。ところが、農夫たちは、その僕を袋だたきにし、から手で帰らせた。

 20:11 そこで彼はもうひとりの僕を送った。彼らはその僕も袋だたきにし、侮辱を加えて、から手で帰らせた。

 20:12 そこで更に三人目の者を送ったが、彼らはこの者も、傷を負わせて追い出した。

 20:13 ぶどう園の主人は言った、『どうしようか。そうだ、わたしの愛子をつかわそう。これなら、たぶん敬ってくれるだろう』。

 20:14 ところが、農夫たちは彼を見ると、『あれはあと取りだ。あれを殺してしまおう。そうしたら、その財産はわれわれのものになるのだ』と互に話し合い、

 20:15 彼をぶどう園の外に追い出して殺した。そのさい、ぶどう園の主人は、彼らをどうするだろうか。

 20:16 彼は出てきて、この農夫たちを殺し、ぶどう園を他の人々に与えるであろう」。人々はこれを聞いて、「そんなことがあってはなりません」と言った。

 20:17 そこで、イエスは彼らを見つめて言われた、「それでは、

『家造りらの捨てた石が

隅のかしら石になった』

と書いてあるのは、どういうことか。

 20:18 すべてその石の上に落ちる者は打ち砕かれ、それがだれかの上に落ちかかるなら、その人はこなみじんにされるであろう」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/03/23

2023年4月9日(日) イースター礼拝

作者:太田玲子(川崎中央福音教会)


2023年4月9日(日) 10:30~11:30
イースター礼拝

志村キリスト教会 牧師:横山唯一
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-7-10
TEL&FAX 03-3969-7040
E-mail: jag4mura_kyokai@yahoo.co.jp

2023/03/19

2023年3月19日3分メッセージ



 コリント第二3章6節をお読みします。
神はわたしたちに力を与えて、新しい契約に仕える者とされたのである。それは、文字に仕える者ではなく、霊に仕える者である。文字は人を殺し、霊は人を生かす。

 聖書の神は、私たち人類に約束を与えてくださいました。そして、その約束が破られることのないように、言葉を文字に起こして、契約書としてモーセに十戒の石の板を与えられました(出エジプト31章18節)。しかしその時、人々は神の戒めに背いて偶像を造ったため(出エジプト20章4節)、モーセは怒りに燃えて契約の石の板を砕いてしまいました(出エジプト32章19節)。
 神から頂いた祝福の約束の言葉も、正しく受け取られなければ祝福をもたらすことができません。しかし、一旦文字となった約束、すなわち契約の言葉は、契約を無視する者をも縛り、契約違反の罰を下す力があります。人類は神からの契約を無視することによって、祝福を受け取ることができないだけでなく、罰を逃れることができません(ローマ2章12節)。神の契約(律法)は、契約を守り、それに従う者に命をもたらしますが、従わない者には死をもたらす力があります(ローマ10章5節)。
 神はモーセを通して授けた古い文字による契約に代えて、新しい契約を与えてくださいました。それはイエス・キリストによる十字架の血による契約であり(コリント第一11章25節)、神の霊によって命をもたらす契約です。古い契約は従わない者に罪を宣告しますが、新しい契約は神の霊に導かれる者に義を、すなわち無罪であることを宣告します(コリント第二3章9節)。古い契約は恐怖を、新しい契約は栄光に満ちた喜びを人類にもたらします。
 新しい契約、すなわちキリストを信じることは私たちに大きな力を与えます。それはすなわち、神から与えられた契約を守り、それに従う力を新しく与えます。私たちは神の力によって正しい人生を歩むことができます。神に従い、神の力に満たされて日々を歩ませていただきましょう(ローマ16章25~26節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。イエス・キリストの十字架の言葉には、神の力が込められていることを私たちは知ることができました(コリント第一1章18節)。私たちは命の通わない文字に囚われるのではなく、神の霊に導かれて、神の働きに従うことができますように。私たちに神の良き業を行う自由と力を与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年3月19日の聖書日課

(写真:トサミズキ)

第二コリント3:6-9
 3:6 神はわたしたちに力を与えて、新しい契約に仕える者とされたのである。それは、文字に仕える者ではなく、霊に仕える者である。文字は人を殺し、霊は人を生かす。
 3:7 もし石に彫りつけた文字による死の務が栄光のうちに行われ、そのためイスラエルの子らは、モーセの顔の消え去るべき栄光のゆえに、その顔を見つめることができなかったとすれば、
 3:8 まして霊の務は、はるかに栄光あるものではなかろうか。
 3:9 もし罪を宣告する務が栄光あるものだとすれば、義を宣告する務は、はるかに栄光に満ちたものである。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/03/12

2023年3月12日3分メッセージ



 イザヤ63章9節をお読みします。
彼らのすべての悩みのとき、主も悩まれて、そのみ前の使をもって彼らを救い、その愛とあわれみとによって彼らをあがない、いにしえの日、つねに彼らをもたげ、彼らを携えられた。

 イザヤ書は、神の民イスラエルの罪に対する裁きと、その罪から救われる希望の道筋を伝える預言書です。イザヤ63章からは、それまでに語られた裁きと希望の言葉のまとめに入ります。
 そこでは、裁きの厳しさが語られながらも(イザヤ63章1~6節)、その後に来る救いを仰ぎ見て神に賛美をささげています(イザヤ63章7節)。同じイザヤ書でこのように歌われています。「『あふれる憤りをもって、しばしわが顔を隠したけれども、とこしえのいつくしみをもって、あなたをあわれむ』とあなたをあがなわれる主は言われる。」(イザヤ54章8節)
 聖書の神は正義の神であり、正義にそむく者はクリスチャンであっても罰を受けます(イザヤ63章10節)。しかし、神は悩みながら神の民を罰せられ、同時に罪からの悔い改めの道も備えられます(イザヤ63章9節)。創世記のノアの時代に、神が人の悪を見て心を痛め、滅びの洪水とともに救いの箱舟を用意されたのと同じです(3月5日メッセージ参照)。
 神は、人が弱さのゆえに悩み、悪になびきやすいことを知られ、人と共に悩まれます。モーセの時代、イスラエルの民が荒野をさまよった時も、神は離れることなく民とともに荒野を歩まれました(イザヤ63章11~14節)。
 神は人の弱さを思いやることのできないようなかたではありません(ヘブル4章15節)。神は人のように弱くはなく強いかたであり、人を救うために悩み、確かな救いの道を備えてくださいます。ですから、わたしたちは神のあわれみを受けて、はばかることなく恵みの御座に近づきましょう(ヘブル4章16節)。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。悩みの多い私たちのために、あなたは人とともに悩み、私たちを悩みのうちより救い出す大きな力をお持ちであることを感謝いたします。私たちも自らを正しく見つめ直すことができますように。そして、私たちが行くべき道筋を正し、神のあわれみに導かれてまっすぐに歩むことができますように。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年3月12日の聖書日課

(写真:クモマグサ)

イザヤ63:8-14
 63:8 主は言われた、「まことに彼らはわが民、
偽りのない子らである」と。
そして主は彼らの救主となられた。
 63:9 彼らのすべての悩みのとき、主も悩まれて、
そのみ前の使をもって彼らを救い、
その愛とあわれみとによって彼らをあがない、
いにしえの日、つねに彼らをもたげ、
彼らを携えられた。
 63:10 ところが彼らはそむいて
その聖なる霊を憂えさせたので、
主はひるがえって彼らの敵となり、
みずから彼らと戦われた。
 63:11 その時、民はいにしえのモーセの日を
思い出して言った、
「その群れの牧者を、
海から携えあげた者はどこにいるか。
彼らの中に聖なる霊をおいた者はどこにいるか。
 63:12 栄光のかいなをモーセの右に行かせ、
彼らの前に水を二つに分けて、
みずから、とこしえの名をつくり、
 63:13 彼らを導いて、馬が野を走るように、
つまずくことなく淵を通らせた者はどこにいるか。
 63:14 谷にくだる家畜のように、
主の霊は彼らをいこわせられた。
このように、あなたはおのれの民を導いて
みずから栄光の名をつくられた」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/03/05

2023年3月5日3分メッセージ



 創世記6章6節から8節までをお読みします。
主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、「…わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。しかし、ノアは主の前に恵みを得た。

 創世記6章から9章までは、ノアの洪水と箱舟について丁寧に物語っています。ノアの時代、洪水が世界を襲い、いっさいのものをさらって行きました(マタイ24章39節)。しかし、洪水が襲うまでの間、ノアの造った箱舟に入って救われるための猶予がありました(ペテロ第一3章20節)。
 神は世界をはなはだ良いものとして創造されました(創世記1章31節)。しかし、世界に住む人々が人の道を踏み外し、世界は乱れて暴虐が地に満ちました(創世記6章11節)。現代の世界も、当初は人類の繁栄を求めて科学技術を発展させましたが、その技術が地球環境を痛めつけ、他方では戦争で大虐殺をもたらす凶器をもたらしています。
 人類は数多くの取り返しのつかない失敗を犯してしまいました。神は人類の悪を見られ、悪を絶やすことを決心されました。しかし、同時に神は、善を行い正しい道を歩む人々を救うため、ノアに箱舟を造ることを命じられました(創世記6章13~14節)。「ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人で」した(創世記6章9節)。
 神は人類が「ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望」まれるお方です(ペテロ第二3章9節)。しかし、悪は良いものをも滅ぼす危険があります。聖書はこのように言って警告しています。「わたしは何人の死をも喜ばないのであると、主なる神は言われる。それゆえ、あなたがたは翻って生きよ」(エゼキエル18章32節)

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。現代に生きる私たちは、様々な分野で物事の結果を見通すことができます。しかし、悪い結末を見通しながら、その間違いを改めない悪を行いつつあります。今一度、天から示されている警告に聞き従う者となることができますように。狭い門を選び取り、正しい道に立ち返る勇気を与えてください(マタイ7章13節)。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023年3月5日の聖書日課

(写真:ギンヨウアカシア)

創世記6:5-14
 6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。
 6:6 主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、
 6:7 「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。
 6:8 しかし、ノアは主の前に恵みを得た。
 6:9 ノアの系図は次のとおりである。ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。
 6:10 ノアはセム、ハム、ヤペテの三人の子を生んだ。
 6:11 時に世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。
 6:12 神が地を見られると、それは乱れていた。すべての人が地の上でその道を乱したからである。
 6:13 そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。
 6:14 あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2023/03/04

2023年3月4日(土) 春の志村キリスト教会


 すっかり春らしくなってきました。志村キリスト教会の周辺でも新しい季節に入っています。
 3月からは毎週日曜日の深夜0時に「聖書日課」、同日の昼12時に「3分メッセージ」を更新します。「賛美歌カラオケ」は更新停止します。これまでに公開した46曲をご利用ください。
 教会での対面の教会行事も、その都度状況を確認して実施してまいります。新しい季節と共に、新しい生活に取り組むことができますように。皆様の日々の生活の祝福をお祈りいたましす。