2020/12/06

2020年12月6日3分メッセージ



 イザヤ59章16節をお読みします。
主は人のないのを見られ、仲に立つ者のないのをあやしまれた。それゆえ、ご自分のかいなをもって、勝利を得、その義をもって、おのれをささえられた。

 イザヤを始めとする聖書の預言者は、神からメッセージを受け取って人々に伝える、神の代言者です。しかし、預言者も私たちと同じ人間であり、人間としての限界があり、弱さを抱えながら、人の心を持つものとして神のメッセージを受け取りました(ヤコブ5章17節)。
 預言者は神と人とをつなぐ架け橋となりました。預言者は人の代表者として神のメッセージを受け取り、それを人々が理解できるように巧みに言葉で表現しました。
 預言者イザヤがこの聖句で伝えたこと、それは神が探し求めている人が見当たらないということでした。神が探し求めたのは、この地上で正義や公平を守り行う人でした(イザヤ59章4節)。
 光がなければ何も見えないように、私たちは正しさを示す基準がなければ正しい判断をすることができません。そのような迷いの中にたたずむ私たち人類のため、神は自ら正義を示され、私たちの世界を、人生を正しく導かれます。
 神は私たちの世界に光を与えてくださいます(イザヤ60章2節)。新しい年、私たちは神の光に照らされて、迷うことなく正しい道を歩んでまいりましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちは人生を正しく歩むために光を必要としています。どうぞ私たちの行くべき道に光を照らし、新しい道を開いてください。私たちが道から足を踏み外すことのないように、私たちの歩みを支えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)