詩篇34篇18節、19節をお読みします。
主は心の砕けた者に近く、たましいの悔いくずおれた者を救われる。正しい者には災が多い。しかし、主はすべてその中から彼を助け出される。
聖書の神は、私たち人間に正しい生き方を教える「主」として私たちを導かれます。しかし、正しい生き方をすれば悩み事が消えてなくなる訳ではありません。むしろ、正しい生き方をしたことが原因となって、災いが降ってくるような体験をすることがあります。
聖書は、まさにそのような悩みを抱えている人にこう言って励ましています。「正しい者には災が多い。しかし、主はすべてその中から彼を助け出される。」(詩篇34篇19節)
私たちは、周りの人々との間に角が立つことを恐れて、あえてなすべき正しい事を行わないことがあるかもしれません。あるいは、そのことで自分の心が傷ついてしまうことを恐れているのかもしれません。
確かに、聖書の教える正しい生き方に従って生きる時、私たちの心が砕かれてしまうこともあるでしょう。しかし、それでも聖書は、「悪を離れて善を行いなさい」と私たちに勧めています(詩篇34篇14節)。なぜなら、「主は心の砕けた者に近く、たましいの悔いくずおれた者を救われる」のだからです(詩篇34篇18節)。
聖書の神は、私たちの傷ついた心を癒し、私たちの最も大事なところを守ってくださるお方です(詩篇34篇20節)。私たちの命を守り、幸いで満たしてくださる神に従ってまいりましょう(詩篇34篇22節)。
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。私たちの心は深く傷ついています。しかし、心の砕けた者の近くに来てくださって、癒してくださる神様に身も心もお任せします。どうぞ私たちをあらゆる災いから助け出してくださり、神様が示される正しい道を歩むことができますよう、私たちをお導きください。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)