申命記6章20節、21節をお読みします。
後の日となって、あなたの子があなたに問うて言うであろう、『われわれの神、主があなたがたに命じられたこのあかしと、定めと、おきてとは、なんのためですか』。その時あなたはその子に言わなければならない。…
今回お読みした申命記は、イスラエル人をエジプトから脱出させたモーセが人生の終わりに語った言葉です。モーセは十戒を始めとする数々の戒めによりイスラエル人を教育しました。
今日も私たちクリスチャンは、何千年も昔のモーセの言葉に学んでいます。聖書の教えは、時代を超えた普遍的な真理を語っていると信じているからです。また旧約聖書も新約聖書も、後々の時代の子々孫々に至るまで聖書の真理を教えよ、と命じています(黙示録22章10節)。
申命記においても、聖書の真理を心に留め、それを後の時代の子孫に受け継がせよ、と命じています(申命記6章6、7節)。自分だけ良ければ、あるいは今だけ良ければそれで良い、というのは聖書の精神には合いません。
また、聖書の命令に従う信仰は、ほかの人々に説明できないような非合理的なものでは良くありません。子どもというものは、すべての物事に理由を求めます。そして、自ら納得の行く答えを得られると、それを自分のものとすることができます。それは信仰も例外ではありません。
実は、私もクリスチャンの両親の信仰を間近に見ていました。そして、信仰の価値を見いだすことができたので、私自身の信仰を持つようになりました。皆様も、時代を超える真理を聖書に見いだし、自分のものとされますようにと願います。
お祈りいたしましょう。
天の父なる神様。私たちの手元に聖書があります。これは遥か昔の時代から、雲のように多くの人々の手を経て、私たちに届けられました(ヘブル12章1節)。多くの人々が見いだした真理を、私たちも自分のものとすることができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)