2022/08/28

聖書の植物~ヘンナ


 「わが愛する者は、わたしにとっては、
エンゲデのぶどう園にある
ヘンナ樹の花ぶさのようです。」
雅歌1章14節

 ヘンナ(ヘナ)は、北アフリカからインドにかけての丘陵地に育つミソハギ科の常緑低木で、春に白い花を咲かせます。古代より、葉から採れる赤い染料が化粧品として用いられてきました。現代でも同じようにマニキュアやヘアダイの原料として人気があります。
 雅歌は、恋人たちがお互いを称え合う歌です(雅歌1章4節)。死海のほとりのオアシスであるエンケデは、まさに人々に憩いを与え、最高級の産物をもたらしました。愛する者たちが共にいる所はどこでも、砂漠からオアシスに変わります(雅歌1章16節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/27

讃美歌21・504「主よみ手もて」

1)主よみ手もて 引かせたまえ
ただわが主の 道をあゆまん
いかに暗く けわしくとも
み旨ならば われいとわじ

2)ちから頼み 知恵に頼る
われと道を 選びとらじ
ゆくてはただ 主のみ旨に
ゆだねまつり 正しくゆかん

3)主よ飲むべき わがさかずき
選びとりて さずけたまえ
喜びをも 悲しみをも
満たしたもう そのまま受けん

4)この世を主に ささげまつり
神の国と なすためには
責めも恥も 死も滅びも
何かはあらん 主にまかせて

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/08/22

2022年8月28日の聖書日課

(写真:カラスウリ)
ミカ6:1-8
 6:1 あなたがたは
主の言われることを聞き、
立ちあがって、もろもろの山の前に訴えをのべ、
もろもろの丘にあなたの声を聞かせよ。
 6:2 もろもろの山よ、地の変ることなき基よ、
主の言い争いを聞け。
主はその民と言い争い、
イスラエルと論争されるからである。
 6:3 「わが民よ、わたしはあなたに何をなしたか、
何によってあなたを疲れさせたか、
わたしに答えよ。
 6:4 わたしはエジプトの国からあなたを導きのぼり、
奴隷の家からあなたをあがない出し、
モーセ、アロンおよびミリアムをつかわして、あなたに先だたせた。
 6:5 わが民よ、モアブの王バラクがたくらんだ事、
ベオルの子バラムが彼に答えた事、
シッテムからギルガルに至るまでに
起った事どもを思い起せ。
そうすれば、あなたは主の正義のみわざを
知るであろう」。
 6:6 「わたしは何をもって主のみ前に行き、
高き神を拝すべきか。
燔祭および当歳の子牛をもって
そのみ前に行くべきか。
 6:7 主は数千の雄羊、
万流の油を喜ばれるだろうか。
わがとがのためにわが長子をささぐべきか。
わが魂の罪のためにわが身の子をささぐべきか」。
 6:8 人よ、彼はさきによい事のなんであるかを
あなたに告げられた。
主のあなたに求められることは、
ただ公義をおこない、いつくしみを愛し、
へりくだってあなたの神と共に歩むことではないか。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/21

聖書の植物~ハッカ

(写真:ウマハッカ)

「はっか、いのんど、クミンなどの薬味の
十分の一を宮に納めておりながら、
律法の中でもっと重要な、公平と
あわれみと忠実とを見のがしている。」
マタイ23章23節

 ハッカ(ミント)は、アジア原産とする説がありますが、古代より世界各地で栽培され、様々な品種、雑種が存在します。イスラエルではウマハッカ(ホースミント)が水辺に自生しており、清涼感に富むため薬味等で利用されてきました。
 イスラエルではハッカのほか、コエンドロ、イノンド、クミン等、多種多様なハーブ、スパイスが食材として用いられました。聖書の教え(律法)に忠実な人々は、これらのものを事細かく管理して礼拝で捧げましたが、キリストは彼らが教えの神髄を見のがしていることを戒めました(ミカ6章8節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/20

讃美歌21・101「命と光たもう神よ」

1)命と光 たもう神よ
そのみ恵みは 限りもなし
すべてのものを 守り照らし
聖(きよ)き愛もて 満たしたまえ

2)結ぶ手と手を 主よ 祝して
ふたりの心 ひとつとなし
ともに家庭を 築く誓い
まこととなして 導きませ

3)愛のみ神よ 世の旅路を
助け合いつつ たどる間にも
喜び満つる 神の国に
住まう備えを なさせたまえ

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/08/15

2022年8月21日の聖書日課

(写真:プルメリア)
 エペソ5:25-32
 5:25 夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。
 5:26 キリストがそうなさったのは、水で洗うことにより、言葉によって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、
 5:27 また、しみも、しわも、そのたぐいのものがいっさいなく、清くて傷のない栄光の姿の教会を、ご自分に迎えるためである。
 5:28 それと同じく、夫も自分の妻を、自分のからだのように愛さねばならない。自分の妻を愛する者は、自分自身を愛するのである。
 5:29 自分自身を憎んだ者は、いまだかつて、ひとりもいない。かえって、キリストが教会になさったようにして、おのれを育て養うのが常である。
 5:30 わたしたちは、キリストのからだの肢体なのである。
 5:31 「それゆえに、人は父母を離れてその妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」。
 5:32 この奥義は大きい。それは、キリストと教会とをさしている。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/14

聖書の植物~ピスタチオ

(写真:ピスタチオの実)

 「この地の名産を袋に入れ、それを贈り物として、
その方のところへ下って行きなさい。
…ピスタチオとアーモンド、」
創世記43章11節

 ピスタチオは、中央アジア原産の落葉樹で、独特な風味と緑の色味を持つ実(ナッツ)を実らせます。乾燥や塩害に強く、古代イスラエルではアーモンドと並んで名産品の一種でした。現代でも中東諸国で多く生産されています。
 族長ヤコブ(イスラエル)は愛する末息子ベニヤミンを失うことを恐れ、エジプトへの旅路に出すことを拒みました(創世記42章36~38節)。しかし、他の息子たちの説得を受け、ヤコブはエジプト行のため最善の準備を命じ、全能の神の加護を祈って彼らを送り出しました(創世記43章14節)。その結果、ヤコブは神の最善を目にすることができました(創世記46章30節)。

(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』2017年版)

2022/08/13

讃美歌21・493「いつくしみ深い」

1)いつくしみ深い 友なるイエスは
うれいも罪をも ぬぐい去られる
悩み 苦しみを かくさず述べて
重荷のすべてを み手にゆだねよ

2)いつくしみ深い 友なるイエスは
われらの弱さを 共に負われる
嘆き 悲しみを ゆだねて祈り
つねに励ましを 受けるうれしさ

3)いつくしみ深い 友なるイエスは
愛のみ手により 支え みちびく
世の友 われらを 捨て去るときも
祈りに応えて なぐさめられる

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/08/08

2022年8月14日の聖書日課

(写真:サギソウ)

マルコ9:42-50
 9:42 また、わたしを信じるこれらの小さい者のひとりをつまずかせる者は、大きなひきうすを首にかけられて海に投げ込まれた方が、はるかによい。
 9:43 もし、あなたの片手が罪を犯させるなら、それを切り捨てなさい。両手がそろったままで地獄の消えない火の中に落ち込むよりは、かたわになって命に入る方がよい。
 9:44 地獄では、うじがつきず、火も消えることがない。
 9:45 もし、あなたの片足が罪を犯させるなら、それを切り捨てなさい。両足がそろったままで地獄に投げ入れられるよりは、片足で命に入る方がよい。
 9:46 地獄では、うじがつきず、火も消えることがない。
 9:47 もし、あなたの片目が罪を犯させるなら、それを抜き出しなさい。両眼がそろったままで地獄に投げ入れられるよりは、片目になって神の国に入る方がよい。
 9:48 地獄では、うじがつきず、火も消えることがない。
 9:49 人はすべて火で塩づけられねばならない。
 9:50 塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、何によってその味が取りもどされようか。あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互に和らぎなさい」。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/07

聖書の植物~スイカ


 「われわれは思い起すが、エジプトでは、
ただで、魚を食べた。きゅうりも、すいかも、
にらも、たまねぎも、そして、にんにくも。」
民数記11章5節

 スイカは、アフリカ原産のウリ科のつる植物で、古代エジプトの壁画に描かれ、ピラミッドから種が発掘されているように、古い歴史を持つ野菜です。乾燥地帯では貴重な水分源でもありました。当時のスイカは現代の日本で見られるような赤くて甘いものではなく、食材としては種が主とされていました。
 約束の地を目指して荒野を旅するイスラエル人たちは、エジプトでの生活を思い出して不平を言いました。このことによって彼らは神の約束を軽んじ、天からの恵みであるマナをけなしました(民数記11章6節)。神は彼らの態度に怒りを発し、彼らは自らのけなした神の約束も天からの恵みも失ってしまいました(民数記11章33節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)

2022/08/06

讃美歌21・532「安かれわが心よ」

1)安かれ わが心よ 主イエスはともにいます
痛みも 苦しみをも 静かに忍び耐えよ
主イエスのともにませば 耐ええぬ悩みはなし

2)安かれ わが心よ 波風たけるときも
恐れも 悲しみをも み旨(むね)にすべて委ねん
み手もて導きたもう 望みの岸は近し

3)安かれ わが心よ 月日の移ろいなき
み国はやがてきたらん うれいはとわに消えて
輝くみ顔あおぐ いのちの幸をぞ受けん

アーメン

出典:日本キリスト教団出版局『讃美歌21』(インターネット配信について

2022/08/01

2022年8月7日の聖書日課

(写真:ハイビスカス)

詩篇13篇 聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌
 13:1 主よ、いつまでなのですか。
とこしえにわたしをお忘れになるのですか。
いつまで、み顔をわたしに隠されるのですか。
 13:2 いつまで、わたしは魂に痛みを負い、ひねもす心に
悲しみをいだかなければならないのですか。
いつまで敵はわたしの上にあがめられるのですか。
 13:3 わが神、主よ、みそなわして、わたしに答え、
わたしの目を明らかにしてください。
さもないと、わたしは死の眠りに陥り、
 13:4 わたしの敵は「わたしは敵に勝った」と言い、
わたしのあだは、わたしの動かされることによって喜ぶでしょう。
 13:5 しかしわたしはあなたのいつくしみに信頼し、
わたしの心はあなたの救を喜びます。
 13:6 主は豊かにわたしをあしらわれたゆえ、
わたしは主にむかって歌います。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)