ゼパニヤ3章17節をお読みします。
あなたの神、主はあなたのうちにいまし、勇士であって、勝利を与えられる。彼はあなたのために喜び楽しみ、その愛によってあなたを新にし、祭の日のようにあなたのために喜び呼ばわられる」。
今年もクリスマスが近づいてきました。コロナ禍のために日常生活に様々な変化が強いられてきましたが、新たな状況に合わせて日常生活を取り戻そうとする動きも見られます。その際に、取り戻すべき日常は何であるかを見極めることが必要です。
クリスマスとはキリスト教の祭りであり、それはイエス・キリストの降誕を喜び祝うための祭りです。クリスマスの本来の意義を取り戻してこそ、私たちはクリスマスを喜び楽しんで、祝うことができます。まさにクリスマスとは喜びが中心にある祭りです(ゼパニヤ3章14節)。
心の底から喜ぶことができるためには、私たちの心から不安が取り除かれる必要があります。しかし、簡単には不安の種がなくならないかもしれません。また、周りから追いつめられるような苦しい立場に立たされているかもしれません(ゼパニヤ3章15節)。キリスト教は、そのような不安の中にある人々、追いつめられ虐げられている人々の助けとなってきました。
彼らの助けとなるものは、聖書の神が共にいてくださる、という約束です(ゼパニヤ3章17節)。クリスマスは、助けを必要とする者のためにイエス・キリストが来られ、共にいてくださることを喜び祝う祭りです(マタイ1章23節)。
クリスマスには、クリスチャンたちが教会に集まり、喜びの賛美歌を歌って祝います。教会はクリスマスを祝いたいという皆さんを歓迎いたします。聖書の神は皆さんをクリスマスの祝いに招いておられます。
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。様々な物事に光を見いだせずにさまよう者たちに、イエス・キリストは光を与えるためにお生まれになりました(イザヤ9章1~2節)。私たちも聖書の言葉に励まされて、今年もクリスマスを祝いたいと思います。どうぞ私たちをあらゆる災いから守り、新しくされた心で喜びながら日々を過ごす者としてください。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)