ヨシュア24章19節をお読みします。
主は聖なる神であり、ねたむ神であって、あなたがたの罪、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。
聖書の民、イスラエルはモーセに導かれてエジプトを脱出しました。そのモーセの後継者となり、イスラエルの指導者となったのがヨシュアでした。
ヨシュアはイスラエルに対し、「聖書の神は、ねたむ神である」と言いました。聖なる神がねたむ神である、というのは意外に思われるかもしれせん。
聖書において、「ねたみ」とは愛に基づくものであり、その愛は他のものを燃やし尽くしてしまうようなはげしさを伴うものとして表現されています(雅歌8章6節)。神のねたみは、神の愛の具体的な表れであり、そのためにキリスト教は他宗教との掛け持ちを許さない厳格さを持っています(出エジプト20章3節)。
聖書が教える愛は、清く、聖なる性質を伴うものです(第一ペテロ1章22節)。ですから、結婚についても「一人の男と一人の女が結ばれるもの」と定めており(創世記2章24節)、いわゆる不倫や不貞という行為を戒めています(ヘブル13章4節)。
神は聖書を通して愛の尊さを教えています。私たちも神の愛に謙虚に学んでいきたいと思います。
お祈りいたしましょう。
天の父なる神様。あなたは神の民をねたむほどに愛しておられます。私たちは神の愛を素直に受け入れます。神の尊い愛により、私たちも清い心で互いに愛し合うことができますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)