2023/02/12

2023年2月12日3分メッセージ



 使徒3章5節、6節をお読みします。
彼は何かもらえるのだろうと期待して、ふたりに注目していると、ペテロが言った、「金銀はわたしには無い。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」。

 キリストの使徒であるペテロとヨハネは、祈りをささげるためにエルサレムの神殿(宮)に行きました。すると、入口の門のところで一人の男性から施しを求められました。すると、使徒たちはその返事として「わたしたちを見なさい」とその男性に言いました(使徒3章1~4節)。
 この男性が期待していたのは施しであり、金銀か何か金目の物を使徒たちからもらうことでした。一方、ペテロは始めから金銀を与えるつもりはありませんでした。いやむしろ、金銀よりももっと値打ちのあるものと信じる、「イエス・キリストの名」から出るものでした。それにも関わらず、施しを求めた男性は幸いなことにそれを受け取ることができました。彼は生れながら足のきかない人でしたが(使徒3章2節)、足が「立ちどころに強くなって、 踊りあがって立ち」上がり、喜んで神をさんびしました(使徒3章7~8節)。
 ペテロにはキリストを伝えたいという願いがありました。一方、施しを求めた男性には、金銀に等しい高価な、何物かをもらえるのだろうという期待がありました。この願いと期待が一つとなって、このような奇跡が起きたと考えられます。
 ペテロはこの後すぐにこのように言っています。「わたしたちを救いうる名は、これ(すなわち、キリストの名前)を別にしては、天下のだれにも与えられていない」(使徒4章12節)。私たちにも同じキリストの名前が与えられていることを感謝しましょう。

 ご一緒にお祈りいたしましょう。
 天の父なる神様。私たちが生きているこの時代、見るところはどこにも希望が見出せない状況かもしれません。しかし、私たちにはイエス・キリストの名前が与えられています。私たちを救いうる救い主の名前として、今日も祈り続けます。キリストの御名によって私たちに救いを与えてください。
 イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)