2021/09/19

聖書の植物~イチジクグワ

「それでイエスを見るために、前の方に走って行って、
いちじく桑の木に登った。」(ルカ19章4節)


 イチジクグワとは、イチジクに近縁であるクワ科の植物です。イチジクに似た実をつけ、クワに似た葉を持っています。東アフリカが原産地で、エジプトを経てイスラエルに導入されました。実が食用となるほか、軽い木材として利用できるため、イスラエルで盛んに植林されました(列王紀上10章27節)。
 イチジクグワの木は枝をたくさん出す性質があり、木登りにうってつけです。取税人のザアカイはイエス・キリストを一目見たいと思い、この木の上に登りました。そして、お金よりも価値のある神の救いを得ることができました(ルカ19章9節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)