2021/11/21

聖書の植物~ヒョウタン


「神殿内部の杉の板には、ひょうたん模様と
花模様が浮き彫りにされており、
全部、杉の板で、石は見えなかった。」
(第一列王記6章18節)

 ヒョウタンは古代より水筒などの食器として用いられてきた、生活に身近な植物です。アフリカが原産地ですが、便利であり育てやすいために人の手によって世界中に広がり、日本には縄文時代に渡ってきました。
 ソロモン王によって建設された神殿にも、ヒョウタン模様が用いられました。神が人のただ中に住まうことを示す神殿の中で(第一列王記6章13節)、ヒョウタン模様は神と人との交わりを間近に見守っていました。

(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳』2003年版)