2021/12/12

聖書の植物~マンドレイク

 
「さてルベンは麦刈りの日に野に出て、
野で恋なすびを見つけ、
それを母レアのもとに持ってきた。」
(創世記30章14節)

 マンドレイクは、地中海沿岸等に自生するナス科の植物です。マンドレイクは英語名であり、ラテン語では「マンドラゴラ」、日本語では「恋なすび」と言います。古来、魔術的な伝説を伴う植物で、聖書の中では媚薬としての効果が期待されているようです(雅歌7章13節)。
 不妊に悩んだ女性たちの間に「恋なすび」を巡る争いが起きました。しかし、新しい命を授かることは人の思惑によるのではなく、命を与える神によることが示されました(創世記30章22節)。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)