「アブラハムはベエル・シェバに
一本のタマリスクの木を植え、そこで永遠の神、
主の御名を呼び求めた。」(創世記21章33節)
タマリスクは乾燥と塩分に強い木であり、乾燥地帯の水辺近くに育ちます。針のような細い葉、一年に数回咲くピンクの小さな花のため、涼しげな印象を受けます。日本には江戸時代に観賞用として中国から渡来しました。日本語名はギョリュウ(御柳)と言います。
イスラエルでは砂漠に緑と木陰をもたらすため、盛んに植林されました。タマリスクは大切な契約の印、記念樹としても植えられ、大きく育ってその土地の目印ともなりました(第一サムエル31章13節)。
(新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』2017年版)