(写真:コロシントウリ) |
「つる草のあるのを見て、
その野うりを一包つんできて、
煮物のかまの中に切り込んだ。」
(列王紀下4章39節)
ウリは、植物分類上はメロンと同一種と考えられています。ウリやメロンは品種改良の長い歴史の結果甘く、食べられるようになりましたが、野生の原種は苦く、食べられないものでした。
預言者エリシャのともがらが野に出てウリを採取して、煮物にして食べようとしましたが、非常に苦くて食べられませんでした。恐らくそれはウリの原種であるコロシントウリであったと思われます。しかし、神はエリシャを通して煮物の苦味と毒を消し、ききんに苦しむ人々を救われました(列王紀下4章38~41節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)