「初めの日に、美しい木の実と、なつめやしの枝
…を取って、七日の間あなたがたの神、
主の前に楽しまなければならない。」
(レビ23章40節)
ナツメヤシはイスラエルの南方、北アフリカやペルシャ湾沿岸地域に自生するヤシの一種です。実(デーツ)や樹液が甘く、枝(実は葉)が編み細工に利用されるなど、中東では古代より好まれた植物です。砂漠のオアシスに群生しますが(出エジプト15章27節)、日本などの北方地域では育たず、ナツメヤシの枝を用いるべき「枝の主日」(ヨハネ12章13節)ではシュロが代用されます。
イスラエルの秋の祭りである「仮庵の祭り」でもナツメヤシの枝が用いられ、神の民の繁栄を象徴する植物です(詩篇92篇12節)。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)