使徒たちを初めとする福音宣教の結果、世界中に教会が誕生しました。しばらくした後、これらの教会に集う多くのクリスチャンが現実の生活に信仰を適用するために、教育が必要となりました。新約聖書の手紙はこれらの教会の現実的な問題に対処するため書かれました。
手紙は福音書に示されたキリストの福音を説明しています。福音書に示されたキリストの罪のない生涯に従い(エペソ4:22-24)、いかにしてキリストのようなきよい性質となるかを説明しています(ガラテヤ5:22-25)。
手紙はキリストの教えを説明しています。その教えは信仰的であるとともに実際的です。救いを得る手段は信仰のみである(ローマ3:28)ことを語ると共に、信仰は現実的な行動がなければ死んだものである(ヤコブ2:26)とも語っています。
最初の教会の時代、その時代から既に間違った教えがはびこっていました。ユダヤ人から出た律法尊重主義(ガラテヤ書参照)、異邦人から出た道徳的無秩序(ユダ書参照)等です。そのため、「聖徒にひとたび伝えられた信仰のために戦うよう、あなたがたに勧める手紙を書く必要が生じました。」(ユダ3節)
参考図書:マイヤー・パールマン著『展望台から見る聖書』福音出版社