2020/01/18
展望台から見る聖書 第二回 創世記
「人間の救い」という主題は【神】【罪】【救い】という三つのポイントに分けることができます。創世記を三つのポイントにまとめると、以下の通りです。
(1)【神】は天と地を創造され、人間を創造された(創世記1~2章)。
(2)人間は自分の意思で【罪】を犯し、堕落した(創世記3章)。
(3)神は人間に【救い】の約束を与えられた(創世記3:15)。
この神が人間を救うという約束は、御子イエス・キリストによって実現しました(第一ヨハネ3:8)。
創世記は神により選ばれた人々(神の選び)について語っています。
最初の人アダムの子の中でセツが選ばれ、救い主の血筋となりました。セツの子孫からはノアが選ばれ、洪水から救い出されました。ノアの三人の息子の中ではセムが選ばれました(創世記4~11章)。
セムの子孫の中からはアブラハムが選ばれて神の民イスラエルの先祖となりました(創世記12:1~3)。このアブラハムからイスラエルの歴史が始まり、それ以前(創世記1~11章)は創世記の前置きと見ることができます。また聖書は、アブラハムが全人類に救いをもたらす福音を最初に聞いた人であると語っています(ガラテヤ3:8)。
アブラハムの子ではイサクが選ばれ、イサクの子ではヤコブが選ばれ、イスラエル十二部族の祖となります。十二部族の中ではユダが選ばれ、王の王であるイエス・キリストの部族となりました(創世記49:10)。
参考図書:マイヤー・パールマン著『展望台から見る聖書』福音出版社