2024/07/11

聖書の教理~(14)キリストの性質

 イエス・キリストは「あなたがたはわたしをだれと言うか」(マタイ16:15)と尋ねられました。キリストについて人々が様々に言う時、その言葉はその人々が見取ったキリストの性質(本質)を表現します。聖書はキリストをいくつかの呼び名で呼び、その名で神が明らかにした(啓示した)キリストの性質を示しています。

 a)神の子:「これはわたしの愛する子」(マタイ3:17、27:54)

 b)ことば:「神は…御子によって、わたしたちに語られた」(ヘブル1:1-2、ヨハネ1:1)

 c)主:「イエスを、神は、主…としてお立てになった」(使徒2:36)

 d)人の子:「人の子は地上で罪をゆるす権威をもっている」(マタイ9:6)

 e)キリスト:「わたしを聖別してくださった」(ルカ4:18)=「主がわたしに油を注いで」(イザヤ61:1)

 f)ダビデの子:「神は彼に父ダビデの王座をお与えになり」(ルカ1:32)

 g)イエス:「イエスと名づけなさい。彼は…罪から救う者」(マタイ1:21)

 現代でもキリストは、人々の心の思いを投影するように、様々に語られています(マタイ16:13-14)。しかし、天から示された救いの御業をキリストに期待するなら、私たちは聖書の教えに耳を傾けるべきです。「イエスは彼に言われた、『わたしは道であり、真理であり、命である。』」(ヨハネ14:6)

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(上)」福音出版社(1981年)