「聖化」とは、人が「聖となる」(出エジプト40:9)ということです。聖書の言葉から学ぶと、聖化とは礼拝用具のように、神への奉仕のために取り分けられる(聖別)ことを意味します。
聖化はいつ起こるのでしょうか。聖書は、神のわざによって瞬間的に聖化される(コリント第一1:2)ことと、人の努力によって時間をかけてゆっくり聖化される(ヘブル12:14)ことの両方を教えています。これは、人の聖化の過程には、神の働きと人の働きの両面があることを示しています。
聖化は神によって始められます。その手段は、a)キリストの血(ヘブル13:12)、b)神の霊(コリント第一6:11)、c)神の真理の御言(ヨハネ17:17)によります。
続いて、聖化は人の努力が求められます。その努力とは、a)聖なるものとされる信仰(ローマ6:11)、b)御霊の導きへの従順(ローマ8:13)です。キリストも語られました。「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」(マタイ5:48)
参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)