モーセの十戒の第四の戒め、出エジプト20章8節をお読みします。
安息日を覚えて、これを聖とせよ。
聖書の神は天地創造の神であり、秩序正しく創造の働きをなし、世界を完成させた後、働きを休まれました(創世記1~2章)。イスラエル人はこのことにならって、六日間の働きの後、七日目すなわち土曜日を安息日として神に礼拝をささげました(出エジプト20章9~10節)。クリスチャンはイスラエル人にならって、イエス・キリストが復活して救いの働きを完成させた日曜日に、教会に集まって礼拝をささげています。
第四の戒めの「安息日を覚えて」とは、日々働く私たち人間に必要な休みを与えることであり、人間に健康的な生活を保障する戒めです(マタイ11章28節)。しかし、神は人間と同じように疲れて、休みが必要となる訳ではありません。むしろ、人が疲れて働けない時に、神は絶えず働かれて人間のために救いの奇跡を行われます(詩篇121篇4節)。
また、安息日は休日であるとともに聖なる日であり、神の特別な祝福に与ることのできる日です(出エジプト20章11節)。ですから、私たちは安息日に神の救いの働きを求めて、人の働きを休ませて神を見上げる礼拝をささげたいと思います。
ご一緒にお祈りいたしましょう。
天の父なる神様。私たち人間を休ませるため、また私たちを神の特別な祝福に与らせるために、安息日を与えてくださったことを感謝いたします。この安息日の精神を大切にして、私たちも共に教会に集まって礼拝をささげることができますように。礼拝の中で神の安息と祝福に与ることができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)