2025/04/17

聖書の教理~(31)死の問題

 聖書は、死は人間の罪の結果であると言っています(ローマ5:12)。そして、「キリストは死を滅ぼし、福音によっていのちと不死とを明らかに示された」(テモテ第二1:10)と宣言しています。

 人間は、必ず死ぬ定めにあるだけでなく、「死んだ後さばきを受ける」、すなわち死後の存在があることも聖書は教えています(ヘブル9:27)。善人も悪人も、さばきを受けるために死からよみがえると、キリストは教えています(ヨハネ5:29)。

  キリストの救いに与ったクリスチャンにとって、死は休みであり(黙示録14:13)、眠りである(テサロニケ第一4:13-14)と言われています。「眠っている者よ、起きなさい。死人のなかから、立ち上がりなさい。そうすれば、キリストがあなたを照すであろう」(エペソ5:14)。

 聖書には死からの救いの約束が多く記されています(ダニエル12:1-3等)。

 「兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。」(テサロニケ第一4:13)

「だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互に慰め合いなさい。」(テサロニケ第一4:18)

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)