2025/04/10

聖書の教理~(30)教会の働き

 キリストは昇天する前、地上に残る弟子たちに数々の使命を授けました(マタイ28:19-20、マルコ16:15、ルカ24:46-49)。弟子たちはキリストの使命と約束を胸に抱きつつ、祈り続けました(使徒1:15)。ペンテコステ(五旬節)の日になり、その約束の通りに聖霊に満たされ(使徒2:1-4)、弟子たちは「キリストの証人」(使徒1:8)として活動し始めました。

 彼らの活動内容は、今日まで引き継がれている教会の使命と同じです。すなわち、a)伝道(使徒2:40)、b)礼拝(使徒2:46)c)交わり(使徒2:42)、d)きよい生活(使徒2:42)などです。

 教会では特に二つの儀式を「礼典」として守り行っています。ともにキリストご自身によって制定されたもので、キリストの与える「永遠のいのち」にあずかることを意味しています(ヨハネ6:51)。

 a)洗礼(バプテスマ、マタイ28:19)。洗礼を受けることは、「キリストを着た」(ガラテヤ3:27)ことであると言われています。

 b)聖餐(ルカ22:19)。聖餐のパンは「キリストのからだ」、聖餐の杯(ぶどう酒、またはぶどうジュース)は「キリストの血」を示すものです(ルカ22:19-20)。

 礼拝を中心とする教会の活動は、信者だけではなくすべての人に開かれていて、参加することができます(使徒2:42)。それぞれの活動の意義を理解した上で参加し、「キリストのいのち」を体験してください。

参考資料:
日本聖書協会「聖書 口語訳」1955年版
マイヤー・パールマン「聖書の教理(下)」福音出版社(1982年)