2025/01/26

2025年1月26日「暗黒に光がのぼった」

 マタイ4:12-17
 4:12 さて、イエスはヨハネが捕えられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。
 4:13 そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海べの町カペナウムに行って住まわれた。
 4:14 これは預言者イザヤによって言われた言が、成就するためである。
 4:15 「ゼブルンの地、ナフタリの地、
   海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、
   異邦人のガリラヤ、
 4:16 暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、
   死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。
 4:17 この時からイエスは教を宣べはじめて言われた、「悔い改めよ、天国は近づいた」

 キリストは、荒野で悪魔に試みられた後(マタイ4:1-11)、バプテスマのヨハネが捕らえられたと聞いてガリラヤへ退き(:12)、カペナウムの町で宣教をはじめました(:13,17)。これらの出来事は思いがけない災難だったと見えるかもしれません。しかし、キリストは「御霊に導かれ」(マタイ4:1)た結果これらの出来事を経験したのであり、神からの預言の言(ことば)が成就するためであった(:14)と聖書は語っています。

 私たちも見えることだけに捕われていると、目に見えない真実を見逃してしまいます。不当な逮捕の結果、ヨハネの宣教は中断させられました(マタイ14章)。しかし、「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイ3:2)との宣教の言は、キリストによって継承されました(:17)。人の悪事は神の言を縛ることができません(ルカ3:20)。キリストの宣教の言は「暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見」(:16)させました。

(日本聖書協会『聖書 口語訳』1955年版)